吉野町 (横浜市)

吉野町（よしのちょう）

吉野町は、神奈川県横浜市南区の北東部に位置する町名です。1丁目から5丁目までの区域に分かれており、面積は約0.057平方キロメートルとコンパクトなエリアです。鎌倉街道（県道横浜鎌倉線・国道16号）に沿って東西に細長く、関内に近い東側が1丁目となっています。

地理

吉野町は、北は山王町、南は新川町に挟まれています。西側は中村川を隔てて宿町・宮元町と接しており、中村川には首都高速神奈川3号狩場線が通っています。中村川に架かる鎌倉街道の吉野橋は、「かながわの橋100選」にも選ばれています。東側は中区曙町に接し、新富士見川の川跡が区境となっています。標高は約2メートルで、住宅、商店、保険会社などの事業所が密集しています。

歴史

吉野町は、かつて大岡川下流の入り江であり、江戸時代に吉田勘兵衛によって吉田新田として開墾されました。1928年（昭和3年）に中区南吉田町の一部から新設され、1943年に南区が分離した際に南区吉野町となりました。1944年には人員疎開重点地域に指定され、1945年5月の横浜大空襲で全域が被災しました。

地名の由来

地名の由来には、楠木正行が1347年（正平2年）に吉野行宮で後村上天皇に謁見した後、如意輪堂の壁板に歌を詠んで出陣した故事にちなむという説があります。

交通

吉野町は、東西方向と南北方向に幹線道路が通り、吉野町3丁目交差点で交差します。東西方向の道路は鎌倉街道で、尾上町交差点から吉野町3丁目交差点までは神奈川県道21号横浜鎌倉線と国道16号の重複区間となっています。国道16号は吉野町3丁目交差点から南に向かい、磯子・横須賀方面へ続いています。吉野町3丁目交差点から北は市道で、前里町4丁目交差点で神奈川県道218号弥生台桜木町線（平戸桜木道路）に接続します。

かつては横浜市電が通り、吉野町1丁目と吉野町3丁目に停留所がありましたが、1969年に廃止されました。その後、横浜市営地下鉄1号線（現在の横浜市営地下鉄ブルーライン）が開通し、吉野町3丁目交差点付近の地下に吉野町駅が開設されました。

町内には吉野町1丁目、吉野町駅前、お三の宮のバス停があり、横浜駅、県庁入口、大船駅、東戸塚駅、磯子駅、港南台駅など各方面への路線バスが運行されています。

施設

横浜市立日枝小学校（4丁目）
横浜市吉野町市民プラザ（5丁目）
南警察署 吉野町交番（5丁目）

かつて2丁目にあった横浜吉野町郵便局は、2016年1月18日に南吉田町に移転しました。

その他

郵便番号：232-0014（集配局：横浜南郵便局）
* 警察管轄：南警察署

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