和南津橋 (わなづばし)
和南津橋は、
新潟県長岡市川口和南津と川口中山を結び、
魚野川に架かる
国道17号の橋梁です。現在の橋は、
1954年(
昭和29年)に建設されたもので、橋長は189.745
メートルあります。
概要
形式: 鋼7径間カンチレバー鈑
桁橋
橋長: 189.745 m
支間割: 24.5 m + 3×28 m + 28.56 m + 27.485 m + 24.5 m
幅員: 9.000 m
橋台: 重力式橋台(左岸)、半重力式橋台(右岸)
橋脚: 半重力式
橋脚
施工: 宮地鐵工所(新設時)
歴史
和南津橋は、その歴史の中で何度も架け替えられてきました。
1875年(
明治8年): 永寿橋として初めて架橋
1878年(
明治11年): 橋長162 m、幅員3.6 mの
木橋に
1885年(
明治18年): 和南津橋と改名、橋長178 m、幅員5.4 mの
木橋に
1888年(
明治21年): 一部流失(37 m)
1895年(
明治28年): 木造
吊橋として再建(橋長178 m、幅員5.4 m)
1901年(
明治34年): 再び流失
1903年(
明治36年):
木橋を架橋
1928年(
昭和3年): 架け替え
1937年(
昭和12年): 橋長189.5 m、幅員6 mの
木橋に
1954年(
昭和29年): 現在の永久橋が完成(
10月8日)
1965年(
昭和40年): 拡幅工事に着手(
11月30日)
1967年(
昭和42年): 拡幅工事が完了(
12月13日)
拡幅工事
1954年に完成した橋は、橋長189.615 m、幅員5.8 mの
鋼カンチレバー鈑
桁橋でしたが、縦桁や床版端部の補強が不十分であったこと、車両の重量化に伴う床版や伸縮部の損傷が問題となっていました。また、下部工も
1935年施工のものを鉄筋コンクリートで補強したものであり、老朽化が進んでいました。
これらの問題を解決するため、
国道17号の二次改築事業として、
1965年(
昭和40年)に拡幅補強工事が事業化されました。新設、両側拡幅、片側拡幅の3案が検討された結果、迂回路の確保が困難であることや、現橋の利用を考慮し、最も工費が安価な片側拡幅案が採用されました。
拡幅工事では、現橋の主桁間隔を狭め、下流側に主桁を2本新設することで、4主桁で橋を支持する構造としました。また、下部工には杭基礎が採用されました。この拡幅工事には1億円の費用が投じられ、
1967年(
昭和42年)12月に完成しました。
参考文献
建設省北陸地方建設局上越国道工事事務所『上越国道史』1974年3月15日。
建設省北陸地方建設局『北陸地方建設局十年史』1978年6月1日。
外部リンク
国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所 - 橋梁管理者
空から見た信濃川・魚野川 -
北陸地方整備局 信濃川河川事務所
魚野川 和南津橋下流
*
魚野川 和南津橋・
上越新幹線魚野川橋梁