和歌山城公園動物園

和歌山城公園動物園は、和歌山県和歌山市一番丁の和歌山城公園内にある動物園です。日本動物園水族館協会にも加盟しており、長年にわたり地域の人々に親しまれてきました。

園内は、主に哺乳類を飼育展示する「童話園」と、水鳥を飼育展示する「水禽園」に分かれています。2011年3月末の時点では35種、約130点の動物を飼育しており、多種多様な動物たちを観察することができます。

童話園では、ロップイヤーウサギやペンギン、アメリカビーバーなどの可愛らしい動物から、ヨザルやフクロギツネ、エリマキキツネザルなどの珍しい動物まで、様々な哺乳類を見ることができます。また、インドクジャクやオカメインコなどの鳥類も飼育されており、その美しい姿を間近で観察できます。

水禽園では、フラミンゴやモモイロペリカン、ツルなどの優雅な水鳥たちが飼育されています。ハクチョウやカルガモ、オシドリなどの身近な水鳥も観察できます。これらの水鳥たちが水面を泳ぎ、羽を休める姿は、訪れる人々の心を癒します。

特に有名なのが、1994年から飼育されていたツキノワグマの「ベニー」です。ベニーはメスのクマで、毎年冬になると冬眠することで知られていました。1月中旬になると寝室で眠りにつき、2-3日に1回起きて餌を食べたりトイレを済ませたりしていました。冬眠明けは毎年3月中旬から下旬で、その様子は多くの人に愛されてきました。2024年7月18日に31歳で永眠しました。

和歌山城公園動物園は、1915年（大正4年）に和歌山公園動物園として整備が開始されました。その後、1970年（昭和45年）にリニューアルオープンし、2019年（平成31年）には公園の名称変更に伴い、現在の和歌山城公園動物園に改称しました。2007年には埼玉県こども動物自然公園からマーラが譲渡され、繁殖にも成功しています。

開園時間は午前9時から午後5時までで、休園日は火曜日（繁忙期は開園）です。入園料は無料となっており、気軽に訪れることができます。交通アクセスは、和歌山駅から和歌山バスで「和歌山城前」バス停より徒歩約6分、「岡山町」バス停より徒歩約3分、または和歌山市駅から和歌山バスで「県庁前」バス停より徒歩約7分です。

近隣には和歌山城があり、動物園と合わせて観光を楽しむことができます。また、かつて存在したみさき公園の閉園に伴い、一部の動物が当園に受け入れられています。

和歌山城公園動物園は、地域の人々にとって憩いの場であるとともに、動物たちの生態を学ぶことができる貴重な場所です。ぜひ一度、訪れてみてください。

主な飼育動物

童話園
ロップイヤーウサギ
ペンギン
アメリカビーバー
ピグミーゴート
ヨザル
フクロギツネ
エリマキキツネザル
インドクジャク
ハクビシン
ヒツジ
マーラ
ホンシュウジカ
シェットランドポニー
ミニブタ
エミュー
オカメインコ
オオダルマインコ
キンケイなど
水禽園
フラミンゴ
モモイロペリカン
ツル
ハクチョウ
カルガモ
オシドリ
ウミネコ
ホオジロカンムリヅルなど

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