唐韋星

唐韋星（とう いせい）

唐韋星（タン・ウェイシン、1993年1月15日 - ）は、中国の囲碁棋士であり、その卓越した才能と数々の輝かしい実績で、中国囲碁界を代表する存在の一人です。貴州省貴陽市出身で、中国囲棋協会に所属し、九段の段位を有しています。

棋士としての歩み

5歳という若さで囲碁の世界に足を踏み入れた唐韋星は、7歳で早くも北京の聶衛平囲碁道場に入門し、その才能を開花させます。幼少期から数々の大会で優秀な成績を収め、その名を馳せました。2005年には、黄河杯全国業余囲棋大奨戦と晩報杯全国業余囲棋選手権戦で優勝、世界青少年囲碁選手権大会青年組準優勝という輝かしい成績を収めます。2006年には晩報杯で2連覇を達成、世界アマチュア囲碁選手権戦でも準優勝に輝き、同年、プロ棋士としての第一歩を踏み出しました。

プロ入り後も、唐韋星の勢いは止まりません。2007年には二段に昇段し、甲級リーグに新興地産チームで初出場。2008年にはリコー杯新秀戦でベスト4に進出。2009年には三段に昇段。2010年には全国個人戦で3位入賞を果たします。2011年には招商銀行杯でベスト8、BCカード杯世界囲碁選手権に出場、甲級リーグでは13勝5敗という好成績を収め、最優秀新人賞を受賞しました。2012年には天元戦でベスト4、中信銀行杯でベスト8、百霊愛透杯で準決勝に進出するなど、数々の棋戦で上位に進出する活躍を見せました。

世界の頂点へ

2013年、唐韋星は更なる飛躍を遂げます。理光杯で準優勝を果たした後、三星火災杯世界囲碁マスターズ準決勝で強豪・時越を2-1で破り、決勝では李世乭を2-0で下し、見事優勝。この優勝により、九段に昇段を果たしました。その後も、2014年に西南王戦で優勝、三星火災杯で準優勝。2015年には西南王戦で2連覇を達成。2016年には、応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦で朴廷桓を3-2で破り優勝。2017年、三星火災杯準優勝。2019年には三星火災杯で2度目の優勝を飾るなど、国内外の数々の棋戦で輝かしい成績を収め、その実力を世界に示しました。

タイトルと棋歴

唐韋星は、数多くのタイトルを獲得しており、その実績は枚挙に暇がありません。

主なタイトル

国際棋戦
三星火災杯世界囲碁マスターズ (2013年、2019年)
アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ 男子個人戦 (2013年)
金立智能手机杯海峡両岸囲棋冠軍争覇戦 (2015年、2016年)
応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦 (2016年)

国内棋戦
西南王戦 (2014年、2015年)
太陽谷避暑季四城市囲棋嶺鋒対決戦 (2014年)
全国智力運動会男子個人戦 (2015年)
洛陽白雲山杯囲棋世界冠軍招待戦 (2016年)

その他の棋歴

三星火災杯世界囲碁マスターズ 準優勝 (2014年、2017年)、ベスト4 (2015年、2018年)、ベスト8 (2016年)
春蘭杯世界囲碁選手権戦 準優勝 (2021年)、ベスト4 (2022年)
百霊愛透杯世界囲碁オープン戦 ベスト4 (2012年)
Mlily夢百合杯世界囲碁オープン戦 ベスト8 (2015年)
* アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ 男子団体戦準優勝 (2013年)

中国棋士ランキングでは、2012年に16位、2015年4月に5位、2016年3月には3位にランクインするなど、常に上位を維持しています。

プレースタイルと人物像

唐韋星は、その独創的な発想と大胆な打ち回しで知られています。終盤のヨセに強く、逆転勝ちを得意とする勝負師です。また、ユーモアセンスにも溢れ、その明るい人柄で多くのファンを魅了しています。

中国囲碁界を牽引するトップ棋士の一人として、今後の活躍がますます期待されています。

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