嘉蔭県

嘉蔭県（かいんけん）

嘉蔭県は、中華人民共和国黒竜江省伊春市に位置する県です。黒竜江を挟んでロシアと国境を接しており、豊かな自然と資源に恵まれた地域です。

地理

嘉蔭県は、小興安嶺山脈の北麓に位置し、地形は南が高く東が低いのが特徴です。黒竜江をはじめとする50以上の河川が流れ、水資源が豊富です。主要な河川としては、嘉蔭河、結烈河、烏雲河、烏拉嘎河、平陽河などが挙げられます。西北は黒河市、南東部は鶴崗市と隣接しています。

歴史

嘉蔭県の旧称は仏山県であり、県内を流れる嘉蔭河に由来して現在の県名となりました。1908年、観音山（仏山の別称）への仏山府設置請願に端を発し、1927年に仏山設治局が設置され、現在の嘉蔭県に相当する行政区画が誕生しました。その後、仏山県と改称され、1947年に烏雲県、1949年には双河県を統合し、1955年に嘉蔭県と改称されました。1979年に伊春市へ編入され、現在に至ります。

行政区画

嘉蔭県は、以下の行政区画を管轄しています。

鎮: 朝陽鎮、烏雲鎮、烏拉嘎鎮、保興鎮
郷: 常勝郷、向陽郷、滬嘉郷、紅光郷、青山郷
国営農場: 嘉蔭農場
林場: 太平林場、清河林場、馬連林場

経済

嘉蔭県は、農業、漁業、林業が盛んです。農業では、小麦、大豆、トウモロコシ、アワ、水稲などが栽培されています。黒龍江沿岸では漁業が行われ、サケ、チョウザメ、コイなどが獲れます。広大な面積を占める森林では、クヌギ、カバノキ、クルミ、ヤチダモなどの樹木が生育し、クロキクラゲ、ヤマブシタケ、ワラビなどの山菜も採れます。また、金鉱の開採の歴史も古く、烏拉嘎金鉱は古くから知られています。その他、硫鉄鉱、蛇紋石、琥珀、褐炭などの鉱産資源も有しています。近年では、農機具製造、木材加工、煉瓦などの工場も立地し、1988年に国務院が嘉蔭を国家一類口岸に批准してからは、ロシアやベラルーシへの輸出額が増加しています。

交通

嘉蔭県へは、伊春、綏浜、孫呉からの公路が通じています。内陸河川の水運は5月から10月にかけて利用可能で、上流は黒河市、下流は松花江へと繋がっています。

国道
G331国道

国境検問所

嘉蔭市口岸

健康・医療・衛生

嘉蔭県人民医院
伊春市嘉蔭県中医院

関連項目

酸菜
ハルビンビール
東北菜
[アムール川]
松花江
松嫩平原
小興安嶺山脈
亜寒帯冬季少雨気候
闖関東
大連市を除く'>[在瀋陽日本国総領事館]]（管轄区域：遼寧省]・[[吉林省・黒竜江省）

外部リンク

嘉蔭県人民政府HP（中文）

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