四辻公理

四辻公理についての詳細

四辻公理（よつつじ きんおさ）は、江戸時代前期の重要な公卿であり、慶長15年（1615年）に生まれ、延宝5年（1677年）6月27日に亡くなりました。彼の官歴は非常に充実しており、さまざまな地位を歴任しました。公理は、父である四辻季継からの影響を受けつつ、自身の才能と努力で多くの役職についていきました。

官歴の詳細

彼の官歴は元和3年（1617年）の侍従から始まり、その後も着実に昇進を果たしていきます。元和4年（1618年）には従五位上、元和6年（1620年）には正五位下に昇進しました。公理は、寛永3年（1626年）には従四位下に任じられ、さらには左少将に就任しました。これに続き、寛永7年（1630年）には従四位上、寛永8年（1631年）には左中将に昇進しました。

寛永9年（1632年）には正四位下に任じられ、寛永13年（1636年）には参議に就任します。寛永14年（1637年）には従三位、寛永16年（1639年）には正三位、さらに踏歌外弁を務めました。寛永18年（1641年）には権中納言に就任し、正保4年（1647年）には権大納言にまで昇進しました。その後も、慶安2年（1649年）には従二位、承応元年（1652年）には正二位に任じられました。

最後に、明暦2年（1656年）には神宮伝奏、踏歌内弁としての役職も担うことになりました。これらの経歴から、四辻公理は江戸時代の公卿の中でも特に影響力のある人物であったことが伺えます。

家族について

公理の家族についても重要な側面です。父は四辻季継であり、彼の子供の中には四辻季賢、季輔、季忠がいます。また、彼の弟も本誓寺寅継という名の公卿でした。四辻公理の家系は、江戸時代の歴史の中で公卿としての地位を維持し続けた一族として知られています。

出典について

彼に関する情報は、坂本武雄の『公卿辞典』や黒板勝美の『公卿補任』などの公的な文献から得られています。これらの資料は、彼の公歴や家族を理解する上で重要な参考文献となっています。

四辻公理はその官歴を通じて江戸時代の公卿としての役割を果たし、後世に多くの影響を与えてきた人物として評価されています。彼の生涯は、日本の歴史の中で公卿制度がどのように発展していったかを考察するうえで欠かせない要素です。

もう一度検索