夢道鵬幸成

夢道鵬 幸成：名門の四男が辿る、相撲道

夢道鵬 幸成（むどうほう こうせい）は、2001年9月18日生まれ、東京都江東区出身の大嶽部屋所属の現役大相撲力士である。その華麗なる家系図は、相撲界の歴史に名を刻む面々を擁する。父は元関脇の貴闘力忠茂、祖父は伝説の横綱・大鵬幸喜。兄3人もいずれも相撲界で活躍しており、長兄はプロレスラー、次兄と三兄は彼と同じ大嶽部屋に所属する力士である。まさに相撲一家と言える環境で育った彼は、幼少期から相撲に親しみ、5歳から地元の道場で稽古を積んできた。

小学生時代には全国大会に出場するなど、早くから才能を覗かせた夢道鵬は、中学校時代は埼玉県へ相撲留学。全国大会の舞台を踏む経験を積む。その後、埼玉栄高校に進学するも、高校時代は目立った実績を残すことはできなかった。それでも、幼い頃から抱いていたプロ力士になる夢を諦めず、高校卒業を待たずに2019年11月場所で初土俵を踏む。

兄弟が先に「納谷」という名字を使用していたため、彼は師匠である大鵬の四股名と、高校時代の恩師の名前を組み合わせた「夢道鵬」という四股名で土俵に上がる。入門当初は順調に番付を上げ、序ノ口、序二段、三段目と勝ち星を重ねた。しかし、幕下への昇進後、度重なる怪我や不調に見舞われ、三段目への陥落も経験。それでも持ち前の粘り強さで幕下に復帰を果たし、地道な努力を続けている。

2024年9月場所終了時点での通算成績は108勝83敗5休と、決して順風満帆な道のりではなかった。それでも彼は、数々の試練を乗り越えながら、相撲道を歩み続けている。その背景には、名門の家系から受け継いだ伝統と誇り、そして自身の揺るぎない信念があると言えるだろう。

夢道鵬の今後の活躍は、彼の努力と才能、そして支える人々によって左右される。常に厳しい環境の中で鍛え上げられてきた彼は、持ち前の強さと精神力で、更なる高みを目指し挑戦を続けるだろう。大鵬の血を受け継ぎ、新たな伝説を築く可能性を秘めた夢道鵬の今後の戦いから目が離せない。

主要成績

2024年9月場所終了時点：通算成績 108勝83敗5休（29場所）

改名歴

夢道鵬 幸成 (2019年11月場所～)

家系図

父：元関脇 貴闘力忠茂
祖父：元横綱 大鵬幸喜
長兄：納谷幸男（プロレスラー）
次兄：納谷幸林（大嶽部屋所属）
三兄：王鵬幸之介（大嶽部屋所属）
従兄：元大相撲力士 若闘力駿磁
* 曾祖父：マルキャン・ボリシコ

夢道鵬の活躍は、彼自身の努力はもちろんのこと、家族や周囲の人々の支えがあってこそ成り立っていると言えるだろう。今後の活躍に期待したい。

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