大島又彦

大島又彦について

大島又彦（おおしま またひこ）は、1872年（明治5年）に佐賀で生まれ、1953年（昭和28年）に没した日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍中将で、第3代大日本体育協会会長も務めました。

生い立ちと軍歴

大島又彦は、佐賀藩士の千々岩要之助の次男として誕生しました。その後、陸軍中佐・大島邦秀の未亡人サダの養子となり、大島家を継ぎます。1892年（明治25年）には陸軍士官学校（3期）を卒業、翌年1893年（明治26年）に騎兵少尉に任官され、軍人としての道を歩み始めました。

騎兵科の将校として順調に昇進を重ね、1911年（明治44年）には騎兵第4連隊長に就任、1912年（大正元年）には騎兵大佐に昇進しました。その後、1913年（大正2年）には騎兵第26連隊長に転任しています。

1918年（大正7年）には陸軍少将に進級し、陸軍[[騎兵学校]]長に就任。1921年（大正10年）には騎兵監となり、1922年（大正11年）には陸軍中将に進みました。1924年（大正13年）には第14師団長に親補されますが、1926年（大正15年）に待命となり、予備役へ編入されました。

スポーツ振興への貢献

大島又彦は、軍人としてのキャリアだけでなく、スポーツ振興にも尽力しました。1932年（昭和7年）のロサンゼルスオリンピックでは、馬術競技団長として参加し、西竹一が障害飛越競技個人で金メダルを獲得するという快挙を達成しました。この功績は、日本のスポーツ史に深く刻まれています。

1936年（昭和11年）には、大日本体育協会会長、日本オリンピック委員会会長に就任し、翌年までその任を務めました。この間、日本のスポーツ界の発展に大きく貢献しました。

その後

1947年（昭和22年）11月28日には、公職追放の仮指定を受けました。

栄典

大島又彦は、その功績により、以下の位階と勲章を授与されています。

位階
1893年（明治26年）5月10日 - 正八位
1922年（大正11年）9月11日 - 従四位
1924年（大正13年）12月1日 - 正四位
勲章等
1895年（明治28年）11月18日 - 明治二十七八年従軍記章
1906年（明治39年）4月1日 - 功四級金鵄勲章、勲四等旭日小綬章、明治三十七八年従軍記章
1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章

まとめ

大島又彦は、陸軍軍人としてだけでなく、スポーツ振興にも貢献した人物です。彼の功績は、日本の歴史の中で長く語り継がれることでしょう。

参考文献

福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

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