大戸屋ホールディングス

大戸屋ホールディングスとは

株式会社大戸屋ホールディングス（OOTOYA Holdings Co., Ltd.）は、和食レストラン「大戸屋ごはん処」を運営する株式会社大戸屋をはじめ、国内外のグループ会社の経営を統括する持株会社です。

株式会社大戸屋

株式会社大戸屋は、和食を中心とした外食チェーンストアを運営しています。家庭料理を意識した和定食を主力商品とし、全国に店舗を展開しています。セントラルキッチンを持たず、各店舗で調理する手作り調理が特徴でしたが、近年、経営方針の転換によりセントラルキッチン導入を予定しています。

大戸屋の歴史

1958年: 三森栄一が東京・池袋に「大戸屋食堂」を創業。安価な定食が学生を中心に人気を集めました。
1983年: 三森久実が株式会社大戸屋を設立。
1992年: 吉祥寺店が火災で全焼するも、再建時に「おしゃれな定食屋」というコンセプトに変更し、急成長を遂げました。
2010年: 本社機能を東京都新宿区から武蔵野市に移転。
2011年: 持株会社体制へ移行し、株式会社大戸屋ホールディングスが誕生。国内の飲食店事業を新設した株式会社大戸屋に承継。
2013年: 大戸屋（上海）餐飲管理有限公司を完全子会社化（後に清算）。東京証券取引所JASDAQに上場。
2017年: 窪田健一が会長に、山本匡哉が社長に就任。
2018年: 新業態「かこみ食卓」1号店を池袋に出店。ポイントサービスを楽天ポイントカードに切り替え（後に提携終了）。
2020年: オイシックス・ラ・大地と業務提携。コロワイドによるTOBが成立し、コロワイドが親会社となる。経営陣が刷新され、蔵人賢樹が社長に就任。債務超過を解消するため、第三者割当増資を実施。本社を横浜市に移転。

大戸屋ごはん処

店舗展開

店舗数: 国内直営店147店舗、フランチャイズ200店舗。海外直営店15店舗、海外フランチャイズ101店舗（2020年3月時点）。
出店状況: 全国展開していますが、特に東日本に多く、西日本、特に関西圏には少ない傾向があります。
店舗の特徴: ビルの地下や2階に店舗を構えることが多く、女性客に配慮した店舗設計がされています。全店舗禁煙。
海外展開: ニューヨーク、タイ、台湾、香港、上海、インドネシア、シンガポール、ベトナムに出店しています。

メニュー

和風の定食メニューが中心で、家庭料理のような温かみのある料理が提供されています。

看板メニュー: 「特選大戸屋ランチ」は長年の人気メニューでしたが、一時廃止後、復活しました。
人気メニュー: 「チキンかあさん煮定食」は、チキンカツを大根おろし入りの醤油ベースのタレで煮込んだ、みぞれ煮です。
その他: 定食は、メインのおかず、ご飯、味噌汁、お新香がセット。単品注文も可能です。丼ものやうどん、蕎麦のセットもあります。
サービス: ドリンクバー、エスプレッソコーヒー、季節のデザート、アルコールを提供。ご飯の大盛りが無料。
調理法: 一部の店舗で炭火調理を開始、後に全店に導入。「炭火焼き」とメニュー名に冠した料理も提供されています。炭はタイ産のユーカリ炭を使用し、環境にも配慮。

その他の業態

かこみ食卓: 健康志向のメニューやおしゃれな内装が特徴の、大戸屋プロデュースの新業態。
レストラン「おとや」: 熱海シーサイド スパ&リゾート内の和食レストラン（閉店）。

不祥事

2013年、新宿の店舗で従業員が誤って漂白剤希釈液をお茶と間違えて客に提供し、トラブルが発生しました。

類似店舗

岐阜県に存在した「大和屋」は、かつて大戸屋のフランチャイズ店舗でしたが、後に独立し、類似店舗として営業していました。

テレビ番組

「日経スペシャル ガイアの夜明け」「日経スペシャル カンブリア宮殿」など、大戸屋の事業戦略や企業姿勢を取り上げた番組が放送されました。
「千鳥の鬼レンチャン」に提供番組として協賛しています。

関連書籍

『創業家に生まれて 定食・大戸屋をつくった男とその家族』

その他

山梨放送・文化放送のラジオ番組「こんのひとみ いっしょにご飯を食べようね」に協賛しています。

類似業態の他社店舗

やよい軒
フジオフードシステム
手しおごはん玄

外部リンク

大戸屋ホールディングス
大戸屋
AMERICA OOTOYA

フランチャイジー

アンドーコーポレーション有限会社（岩手県）
有限会社寿奈賀（栃木県、群馬県、埼玉県）
株式会社スリーエー（北海道）
株式会社セイセン（茨城県）
株式会社タカサワ（長野県）
有限会社トークインコーポレーション（静岡県）
マルテツフーズ株式会社
三重交通商事株式会社（三重県）
株式会社ヤグミ（岐阜県、愛知県）
株式会社ヨロチョー（鳥取県)

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