大炊御門冬宗

大炊御門冬宗（おおいのみかど ふゆむね）は、南北朝時代から室町時代前期にかけての公卿であり、大炊御門家12代当主として知られています。父は内大臣を務めた大炊御門冬信です。彼は公卿として、従一位・権大納言という高い位階にまで昇進しました。

経歴

冬宗は応安元年/正平3年（1368年）に従三位に叙せられ、公卿としてのキャリアをスタートさせました。その後、陸奥権守を経て、参議、権中納言と順調に昇進を重ね、永徳2年/弘和2年（1382年）には権大納言に任じられました。至徳2年/元中2年（1385年）に一度権大納言を辞任しましたが、応永9年（1402年）に再任され、翌年に再び辞任しています。
応永12年（1405年）には従一位に昇叙されましたが、その直後に薨去しました。

系譜

父：大炊御門冬信（1309-1350）
母：不詳
妻：不詳
男子：大炊御門宗氏（1375-1421）
女子：慶雲庵主

大炊御門冬宗は、激動の時代を生きた公卿として、その足跡を歴史に刻んでいます。彼の昇進と辞任の経緯は、当時の政治情勢を反映していると考えられます。また、彼の子である大炊御門宗氏もまた、父の後を継いで活躍しました。

補足

南北朝時代は、14世紀の日本において、北朝と南朝という二つの朝廷が並立した時代です。
室町時代前期は、14世紀後半から15世紀初頭にあたります。
公卿とは、朝廷に仕える高位の官僚のことです。
* 権大納言は、公卿の中でも特に重要な役職の一つです。

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