大目ハズシ

大目ハズシ（おおもくはずし）

囲碁における大目ハズシとは、碁盤の隅から数えて三線と六線が交わる地点を指す用語です。具体的には、隅から（3,6）または（6,3）の位置に相当します。この場所は、布石においてバランスを取る目的で稀に用いられますが、単独で空いている隅に打たれることはほとんどありません。

大目ハズシの位置

碁盤の隅には、大目ハズシに該当する場所が2箇所存在します。どちらの地点に打っても、基本的には同じ意味を持ちます。ただし、盤面全体の石の配置によっては、戦略的な意味合いが異なる場合があります。

大目ハズシの特徴

大目ハズシは、三線と六線の交点に位置するため、隅から離れており、その影響力はやや低いと考えられます。辺への影響力も弱く、高目と比較すると地や勢力の効率は劣ります。このため、単独で打たれることは少ないです。主に、他の石との連携や布石のバランスを考慮して使用されます。

大目ハズシからの展開

シマリ

大目ハズシからのシマリの代表的な形は、aの位置へのシマリです。これは、小目からの大ゲイマジマリと同型になります。勢力を重視する場合は、b、c、dなどのシマリも考えられます。また、eの位置にシマれば、星からの小ゲイマジマリと同型になります。このように、大目ハズシからのシマリは、状況に応じて様々な形が考えられます。

カカリ

相手がカカる場合、最も一般的なのはaの小目へのカカリです。これは、大目ハズシの安定性を損なわない標準的なカカリ方です。簡明なカカリ方としては、bの三々へのカカリやcのカカリも考えられます。また、dの位置にカカられた場合は、星に小ゲイマガカリをされた後、手を抜いた状態と同型になります。このように、カカリも状況に応じて様々な選択肢があります。

まとめ

大目ハズシは、単独で使われることは少ないものの、布石のバランスを調整する上で重要な役割を果たすことがあります。その位置の特性を理解し、シマリやカカリとの組み合わせを考慮することで、より効果的な戦略を立てることが可能です。大目ハズシを理解することで、囲碁の奥深さをより一層感じることができるでしょう。

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