大長山

大長山

大長山（おおちょうさん）は、福井県勝山市と石川県白山市の境にそびえる標高1,671mの山です。加越国境に位置し、両白山地の一角をなしています。この山は、白山国立公園および恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク・奥越高原県立自然公園内にあり、豊かな自然に恵まれています。

地理と特徴

大長山は、取立山と赤兎山の中間に位置し、加越国境の最高峰として知られています。山域には小原ダムがあり、一級河川である九頭竜川水系の滝波川の源流となっています。北東から東斜面にかけては平坦な地形が広がり、そこには高層湿原や池塘（ちとう）も見られます。これらの湿地は、高山植物の生育に適した環境を提供しており、貴重な生態系を形成しています。

自然

大長山の登山道周辺は、チシマザサ、ヤハズハンノキ、ムラサキヤシオツツジ、ヒトツバヨモギなどの藪に覆われています。山頂付近は、風雪の影響により草原や低木林が広がっています。また、カラスシキミなどの希少な植物が生育しており、ハクサンシャクナゲとホンシャクナゲが混生する群落が見られるなど、植物学的に貴重な場所です。石川県側には、雪田草原や地塘も存在し、多様な植生を観察することができます。

登山道

大長[山]]へは、国道157号から小原林道終点まで進み、そこから小原峠を経由して刈安山]へと至るルートが一般的です。刈安[[山からは、さらに約1時間で山頂に到着します。登山道は比較的整備されていますが、積雪期には冬山登山の訓練コースとしても利用されています。また、取立山への縦走路もありますが、笹藪に覆われているため、積雪期以外は通行が困難な場合があります。

登山ルートの目安

小原林道終点 - 0:50 小原峠 - 刈安[山] 0:30 - 山頂 1:00

周辺の山々

大長山の周辺には、取立山や赤兎山など、魅力的な山々が連なっています。これらの山々への縦走も楽しむことができ、変化に富んだ登山体験が可能です。

関連情報

参考文献
『新・分県登山ガイド（改訂版）　福井県の山』山と渓谷社、ISBN 978-4-635-02369-6
関連リンク
白山国立公園
奥越高原県立自然公園

関連項目

両白山地
白山国立公園
* 滝波川

大長山は、豊かな自然と貴重な植物相を有する山であり、登山愛好家にとって魅力的な場所です。訪れる際は、自然保護に配慮し、安全な登山を心がけてください。

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