天水山正則

天水山正則（てんすいやま まさのり）は、1940年12月8日に熊本県玉名郡天水町（現在の玉名市）で生まれ、没年は不明です。彼は、伊勢ヶ濱部屋（入門時は荒磯部屋）に所属した大相撲力士で、本名は池田正則（いけだ まさのり）です。

生い立ちと入門

中学校卒業後、天水山は上京し、元横綱・照國が開いた荒磯部屋（後に伊勢ヶ濱部屋へ改称）に入門しました。1956年5月場所に初土俵を踏み、同期には後の関脇・海乃山や前頭筆頭の大雄などがいました。

同年9月、故郷の地名にちなんだ「天水山」の四股名で序ノ口に付きました。一時的に本名の「池田」に改名した時期もありましたが、すぐに元の「天水山」に戻しています。

相撲人生

三段目までは順調に昇進したものの、1958年9月場所からは4年10ヶ月もの間、幕下に留まりました。しかし、1963年5月場所では7戦全勝という好成績で幕下優勝を果たし、翌場所、22歳で新十両に昇進しました。その後は、十両に定着しました。

その後、十両の中下位を往復する時期が続きましたが、1965年3月場所では西十両4枚目で12勝3敗と好成績を挙げ、十両優勝を果たしました。この優勝を土産に、翌5月場所、24歳で入幕を果たしました。しかし、入幕直前に虫垂炎に罹患し、薬で痛みを散らしながらの出場となりましたが、8勝7敗と勝ち越しました。

左四つからの寄りを得意としていましたが、幕内ではその取り口がなかなか通用せず、幕内での勝ち越しは新入幕場所の1場所のみでした。1967年11月場所を最後に幕内から遠ざかり、その後十両からも転落。西幕下4枚目の地位で途中休場した1968年9月場所をもって、27歳で廃業しました。

引退後

引退後は住友金属に勤務し、同社の相撲部の指導にもあたりました。

主な成績と記録

• - 通算成績：389勝363敗2休 勝率.517
• - 幕内成績：23勝37敗 勝率.383
• - 現役在位：71場所
• - 幕内在位：4場所
• - 連続出場：752回（序ノ口以来、1956年9月場所-1968年9月場所（9日目））
• - 各段優勝

- 十両優勝：2回（1965年3月場所、1967年5月場所）
- 幕下優勝：1回（1963年5月場所）

改名歴

• - 天水山 正則（1956年9月場所-1963年1月場所・1963年7月場所-1968年9月場所）
• - 池田 正則（1963年3月場所-1963年5月場所）

参考文献

• - 『戦後新入幕力士物語 第3巻』（著者：佐竹義惇、ベースボール・マガジン社刊、1991年）p22-p25

もう一度検索