太平橋

太平橋について

概要

太平橋（たいへいばし）は、鹿児島県薩摩川内市を流れる川内川に架かる国道3号の主要な道路橋です。この橋は、市の中心部に位置し、北側の大小路町と南側の東開聞町および向田本町を繋いでいる重要な交通路です。太平橋は、過去に何度も架け替えが行われ、現在の構造物は6代目となります。下流には開戸橋、上流には天大橋が存在し、景観に美しさを加えています。この橋の名前は、近くにある「泰平寺」から取られたとされています。

歴史

初代の太平橋は1875年（明治8年）に建設された木造橋で、全長約200メートルの規模を誇りました。しかし、わずか2年後に発生した西南戦争で中央部分が焼失し、その後の詳細は不明ですが、続いて架けられた2代目橋も洪水によって流失したとされています。

3代目の橋は民間人の出資により建設された有料橋として知られていますが、1889年（明治22年）に国が買収し、国道3号に組み入れました。4代目の橋は初めてとなる鉄製のアーチ橋として1900年（明治33年）に竣工しました。この材料はもともとイギリスのテムズ川に設計されていたものが日本に輸入され、太平橋に利用されたと言われています。

戦後には2回の架け替えが行われ、1979年（昭和54年）には現存する6代目の橋が完成しました。

年表

• - 1874年（明治7年）11月2日: 初代太平橋の建設着工。
• - 1875年（明治8年）1月12日: 初代太平橋が完成し、「太平橋架橋碑」が薩摩川内市の文化財に指定。
• - 1877年（明治10年）: 初代太平橋が西南戦争により焼失。
• - 1889年（明治22年）: 国が3代目太平橋を買収し、国道として利用。
• - 1900年（明治33年）10月: 鉄製の4代目太平橋が完成。
• - 1951年（昭和26年）8月: 鋼橋の5代目太平橋が竣工。
• - 1977年（昭和52年）8月: 太平橋の仮橋が完成。
• - 1979年（昭和54年）11月: 現在の6代目太平橋が完成。

まとめ

太平橋は、地域の歴史や文化を反映した重要な橋であり、今後も地域の生活を支える役割を果たし続けることでしょう。また、毎年のように地元のイベント、例えば川内大綱引や川内川花火大会も行われており、交通の要所としてだけでなく、地域のコミュニティを感じられる場所となっています。

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