大小路町

大小路町について

大小路町は、鹿児島県薩摩川内市の西部に位置し、川内川の下流域に広がっています。この町は、かつて国府や国分寺へ通じる主要な道があったことから「大小路」という名が付けられました。現在の町域は、薩摩川内市の中でも交通の要所であり、歴史的な出来事の舞台ともなった場所です。

地理

大小路町は、薩摩川内市の西部、川内川の下流域に位置しています。北には御陵下町や国分寺町が、南には向田本町、白和町、横馬場町が隣接しています。西側には若葉町と大王町、東側には原田町と東大小路町が位置しており、周辺地域とのつながりが深い地域です。

町域の西部には国道3号が南北に走り、北端には大小路町交差点があります。この交差点からは、東に国道267号、西に鹿児島県道44号京泊大小路線が分岐しており、交通の要衝となっています。

歴史

大小路という地名は、江戸時代から存在しており、薩摩国高城郡水引郷に属していました。当初は村として存在していましたが、町村制の施行に伴い、水引村の大字となりました。その後、東水引村、川内町と所属を変え、1940年には川内町の町「大小路町」として再編されました。この再編により、一部地域が御陵下町や国分寺町に編入され、残りの地域が大小路町となりました。

特に注目されるのは、町域の南部にある泰平寺です。この寺は、九州の役の際に平佐城の戦いで島津氏が降伏した際、豊臣秀吉が御座所として利用した場所として知られています。現在の建物は再建されたものですが、この場所には歴史的な重みがあります。

また、1875年には向田との間に初めて太平橋が架けられましたが、西南戦争で焼失しました。その後、何度も架け替えられ、現在は国道3号の路線上に設置されています。

町名の由来

「大小路」という地名は、かつてこの地域に存在したとされる国府や国分寺へ通じる「大路」や「小路」に由来するとされています。この地名が、この地の歴史的な役割を示唆しています。

河川

町内には、川内川が流れており、この川は町の景観や生活に深く関わっています。

人口

2020年10月1日現在、大小路町の人口は1,695人、世帯数は771世帯です。この数字は、町が住宅地としても一定の規模を持っていることを示しています。

施設

公共施設
薩摩川内市立中央図書館：地域住民の学習や情報収集の拠点となっています。
公証役場：法律に関する手続きが行われる場所です。

教育機関
薩摩川内市医師会川内看護専門学校：医療従事者を育成する専門学校です。
のぞみ幼稚園：地域の幼児教育を担う幼稚園です。

郵便局
川内大小路郵便局：郵便や金融サービスを提供する郵便局です。

寺社
伊勢皇大神社：地域の人々に信仰されている神社です。
泰平寺：歴史的な出来事の舞台となった寺院です。
八坂神社：地域に根付いた神社です。

道路

大小路町は、交通の要所として重要な役割を果たしており、以下の道路が町内を通過しています。

一般国道
国道3号：九州を縦断する主要な国道です。
国道267号：地域を結ぶ重要な国道です。

主要地方道
* 鹿児島県道44号京泊大小路線：地域内を結ぶ県道です。

大小路町交差点は、国道3号、国道267号、鹿児島県道44号京泊大小路線が交差する地点です。交通の要衝として、地域経済や人々の移動を支えています。

その他

大小路町は、歴史と現代が融合した地域であり、住民の生活や文化を支える様々な要素が共存しています。この町は、薩摩川内市の中でも、重要な役割を担う地域の一つと言えるでしょう。

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