太白線

太白線とは

太白線（テベクせん）は、大韓民国の忠清北道堤川市の堤川駅から、江原特別自治道太白市の栢山駅までを結ぶ鉄道路線です。この路線は韓国鉄道公社（KORAIL）が運営しており、韓国の内陸部と東海岸を結ぶ重要な交通路の一つとなっています。また、本路線には太白三角線（テベクさんかくせん）も含まれており、文曲駅と東栢山駅を結んでいます。

概要

太白線は太白山脈を通過し、急勾配の路線が多いことが特徴です。沿線の人口は比較的少ないものの、首都ソウルの清凉里駅から江原特別自治道の東海駅を結ぶ一般列車がこの路線を利用しています。文曲駅から栢山駅間は旅客列車が運行されていないため、栢山駅へは太白三角線を通じて嶺東線にアクセスすることになります。

特に興味深いのは、杻田駅が海抜855メートルに位置し、韓国国内の鉄道で最も高い地点にあることです。このように標高の高い地点を通るため、太白線は山岳路線としての特性を活かした運行が行われています。

歴史

太白線の起源は、1962年に炭鉱開発のために誕生した黄池線と、発電用に建設された寧越線にまでさかのぼります。寧越線にいくつかの支線が追加されるうちに、これらの路線が接近するようになり、交通の円滑化を図るために接続線が1973年に完成。それにより、太白線として統合されました。

ここから、太白線の長い歴史を知るために、重要な出来事をいくつか紹介します。1937年に朝鮮鉄道が忠北線の延伸計画として着工し、1949年には堤川 - 咸白間着工が始まりました。1955年には寧越線の堤川 - 寧越間が開通し、1957年には咸白線が完了しました。その後、1962年に黄池支線が開通、1966年には旌善線など他の線が開通していきます。

1973年10月には太白線が古汗-黄池間で開通し、1974年には堤川-古汗間が電化されました。1975年には太白三角線が開通し、その数年後の1976年に咸白線が全線開通しました。新しい技術の導入として1984年にはCTC化が完了し、さらに2006年には堤川駅から双龍駅間の複線電化工事が着手されました。

重要な駅の改名も行われ、2009年には甑山駅がミンドゥンサン駅に改称されています。また、2013年11月には堤川 - 双龍間の複線電化工事が完成し、長楽駅および松鶴駅は廃止されました。

駅一覧

太白線には、堤川駅、栢山駅、さらには文曲駅と東栢山駅を結ぶ太白三角線があります。特に、長楽駅と松鶴駅は、2013年に廃止された歴史を持っています。

まとめ

太白線は韓国の鉄道網において重要な役割を果たしており、交通手段としての利便性を提供しています。急勾配や高地を通るこの路線は、鉄道ファンや旅行者にとっても興味深い部分が多く、今後の発展が期待される路線です。

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