忠北線

忠北線（チュンブクせん）

忠北線は、大韓民国の中部地方を東西に横断し、京釜線と中央線を結ぶ重要な鉄道路線です。世宗特別自治市の鳥致院駅から、忠清北道堤川市の鳳陽駅までを結び、韓国鉄道公社（KORAIL）によって運営されています。沿線には忠清北道の主要都市である清州市や忠州市があり、地域交通の要となっています。

路線データ

路線距離：115.0km
軌間：1435mm（標準軌）
駅数：19駅（起終点駅含む）
複線区間：五松駅 - 鳳陽駅間 110.6km
電化区間：全線（交流25kV,60Hz）
最高速度:120km/h

概要

忠北線は、韓国の中部地方を横断し、京釜線と中央線を連絡する役割を担っています。沿線には忠清北道の主要都市である清州市や忠州市があり、これらの都市へのアクセスを支えています。

旅客列車は、すべての列車が終点の鳳陽駅から中央線に乗り入れ、堤川駅を発着点としています。運行されている列車の多くは大田駅と堤川駅を結ぶムグンファ号ですが、一部にはヌリロ号も運行されています。また、京釜線の東大邱駅と中央線の栄州駅を結ぶムグンファ号や、五松線を経由して京釜線のソウル駅と堤川駅を結ぶヌリロ号も少数ながら設定されています。観光列車である「O-train」もこの路線を経由します。

歴史

忠北線は、日本統治時代には朝鮮鉄道という私鉄の路線でした。

1920年3月：朝鮮中央鉄道株式会社により鳥致院 - 清州（旧駅）間が着工。
1921年11月1日：鳥致院 - 清州（旧駅）間が開通。
1923年4月28日：清州（旧駅） - 清安（現・曽坪駅）間が開通。
1923年9月1日：朝鮮中央鉄道ほか5社の合併により朝鮮鉄道が成立。
1928年12月25日：清安 - 忠州間が開通。
1945年10月1日：清安駅を曽坪駅に改称。
1946年5月17日：朝鮮鉄道株式会社が国有化され、国鉄に編入。
1956年4月11日：牧杏駅開業。
1956年6月29日：月谷駅、松亭駅を美湖駅、西清州駅に改称。
1957年9月6日：上唐駅開業。
1958年5月15日：忠州 - 鳳陽間開通により全線開通。
1959年1月1日：山尺駅、東良駅、公田駅開業。
1959年2月15日：三灘駅開業。
1960年12月25日：道安駅開業。
1967年5月1日 : 文岩駅開業。
1974年6月1日：文岩駅廃止。
1974年8月15日：上唐駅、美湖駅廃止。
1974年12月5日：五松駅、井下駅廃止。
1975年10月20日：複線化工事着工。
1977年9月5日：五松駅再開業。
1980年10月14日：山尺駅廃止。
1980年10月17日：複線化工事完了。丁峰駅 - （旧）清州駅 - 梧根場駅間のルートを現在のものに変更（丁峰駅は現在の清州駅に改称）。
1992年5月1日：大田 - 堤川間にてムグンファ号運行開始。
1997年5月：電化工事着工。
2000年9月14日：清州空港駅開業。
2004年12月30日：電化工事完了。
2006年10月31日：堤川 - 鳥致院間のムグンファ号運行終了。
2006年11月1日：大田 - 堤川間のムグンファ号増便。
2010年3月31日：ソウル - 堤川間ヌリロ運行開始。
2010年11月1日：五松駅に全列車が停車するようになる。
2012年9月17日：ヌリロの運行終了。
2013年5月15日：中部内陸循環列車の運行開始。
2014年5月1日：東大邱 - 栄州間のムグンファ号運行開始。
2014年8月18日：中部内陸循環列車運行中止。
2015年6月2日：中部内陸循環列車 運行再開。
2015年12月31日：ソウル - 堤川間のヌリロ運行再開。
2016年1月1日：大田 - 堤川間のムグンファ号減便、同区間にヌリロ運行開始。
2016年12月9日：ヌリロ全列車がムグンファ号に置き換え。
2018年7月1日：ソウル・大田 - 堤川間のヌリロ運行再開。
2019年4月17日：路線番号が306番に変更。

駅一覧

凡例
●：全列車停車、▲：一部列車停車、|：全列車通過

(省略)

脚注

(省略)

関連項目

* 忠清圏広域鉄道

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