子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎

映画『子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎』について

『子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎』は、1974年4月に東宝系で公開された、勝プロダクション製作の時代劇映画です。若山富三郎主演による映画版『子連れ狼』シリーズの第6作であり、最終作となりました。本作は、シリーズの集大成として、これまで以上に大がかりなアクションシーンが盛り込まれています。特に、手押し車を橇に見立てて雪山を滑走するシーンは、映画史に残る名場面と言えるでしょう。

概要

本作は、原作者である小池一雄に代わり、中村務が脚本を担当しました。シリーズ6作目となり、原作に忠実な人間ドラマを描ききったため、本作ではアクションを主体とした構成となっています。監督には、当初三隅研次が依頼されましたが、その荒唐無稽な内容から難色を示し、黒田義之がメガホンを取ることになりました。主演の若山富三郎は、手押し車を橇にしたアクションを熱望しており、黒田監督とのコンビで、シリーズ最終作を飾りました。このコンビは、若山にとって初めて、誰にも遠慮することなく、自らのアクションを追求できた作品になったと、脚本の中村は語っています。

雪山での撮影

雪山のロケは、蔵王のスキー場で1ヶ月半かけて行われました。当初、スタントは殺陣師の宍戸大全が、100人ほどのスキーヤーを集めて撮影する予定でした。しかし、手押し車を橇にしたアクションがうまくいかず、地元のプロスキーヤーにスタントを切り替え、ジャンプ台を使った防御型の殺陣に変更されました。また、棒高跳びの要領で一刀を襲う柳生先陣のスタントは、宍戸が棒高跳びの選手を呼んで撮影しました。撮影中は、気温が零下20度を超えると、機材のバッテリーが放電してしまい、何度も撮影が中断されるというアクシデントもありました。

シリーズの終焉

若山版『子連れ狼』シリーズは、本作をもって終了となりました。そのため、拝一刀と宿敵である柳生烈堂との決着は描かれないまま、未完の形で幕を閉じることとなりました。

あらすじ

（具体的なあらすじについては、情報が不足しているため割愛します。）

スタッフ

製作：若山富三郎、真田正典
原作：小池一雄、小島剛夕
脚本：中村努
監督：黒田義之
助監督：小倉洋二
撮影：牧浦地志
音楽：村井邦彦
美術：内藤昭
録音：林土太郎
照明：美間博
編集：谷口登司夫
殺陣：宍戸大全

出演者

拝一刀：若山富三郎
柳生香織：瞳順子
拝大五郎：富川晶宏
石根小角：睦五郎
無堂：草野大悟
無我：宮口二郎
無門：石橋蓮司
将軍：石山律雄
梓：小林千枝
今西采女：守田学哉
富田帯刀：藤山浩二
清田竜之介：佐藤京一
堀江太郎衛門：滝義郎
畠中多門：原田力
岡田業之進：西田良
真崎弥十郎：岩尾正隆
渡世人：森章二
鳥追女：山吹まゆみ
酒井清乃
神田紘司
沖時男
堀北幸夫
土蜘蛛：小中松治郎
黒鍬：吉田晴一
立花文蔵：丸尾好広
山崎嵯都子
片山静治
柳生烈堂：大木実
土蜘蛛兵衛：木村功

脚注

（脚注に関する情報が不足しているため割愛します。）

参考資料

『子連れ狼 かくも格調高きプログラム・ピクチュア』（『子連れ狼 冥府魔道』DVD・特典ディスク）

外部リンク

子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎 - allcinema
子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎 - KINENOTE
子連れ狼～地獄へ行くぞ！大五郎～ ムービー暴走特急
子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎 - オールムービー（英語）
* 子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎 - IMDb（英語）

もう一度検索