孟龍符

孟龍符（もう りゅうふ）

孟龍符（377年 - 409年）は、東晋に仕えた軍人であり、平昌郡安丘県出身です。彼は孟懐玉の弟としても知られています。

生涯

孟龍符は、孟綽の子として生まれました。若い頃から胆力と優れた腕力を持ち、地元の有力者たちと交流を深めました。早くから劉裕にその才能を見出され、劉裕が桓玄を討伐し建康を平定すると、孟龍符は建武参軍に任じられました。江乗、羅落、覆舟での戦いにおいて、彼は常に先頭に立って戦い、数々の武功を挙げました。その功績により、参鎮軍軍事に昇進し、平昌県五等子に封じられ、さらに寧遠将軍・淮陵郡太守を兼任することとなりました。劉藩や向靖と共に桓歆・桓石康を討伐し、これを打ち破るなど、その武勇は広く知れ渡りました。その後、建威将軍・東海郡太守に任じられます。

北魏の斛蘭と索度真が東晋の北辺に侵攻してくると、孟龍符は劉裕の命を受け、劉道憐と共に迎撃に当たり、見事にこれを撃破しました。さらに斛蘭を追撃し、光水溝の辺りまで進軍しましたが、この戦いで負傷し、敗走を余儀なくされました。

義熙5年（409年）、劉裕が南燕を討伐する際、孟龍符は車騎参軍に任じられ、龍驤将軍・広川郡太守を加えられ、軍を率いて先鋒を務めました。臨朐への進軍中、彼は勝利の勢いに乗り、単騎で敵陣深くへと攻め込みました。しかし、味方の後続部隊が追いつけず、彼は敵に包囲されてしまい、奮戦むなしく戦死しました。享年33歳。その功績を称えられ、青州刺史の位を追贈され、臨沅県男に追封されました。

子がいなかったため、弟の孟仙客の子である孟微生が彼の爵位を継承しました。

伝記資料

『宋書』巻47 列伝第7
『南史』巻17 列伝第7

もう一度検索