安曇野ちひろ公園とは？意味をやさしく解説

安曇野ちひろ公園

安曇野ちひろ公園は、長野県北安曇郡松川村にある都市公園で、安曇野ちひろ[[美術館]]を内包しています。この公園は、もともと「ハートフルパラダイス文化公園」として整備された場所を、安曇野ちひろ[[美術館]]の開館に合わせて、自然豊かな美術館のある公園として再整備したものです。

沿革

1997年4月に安曇野ちひろ[[美術館]]が開館した際、公園の約35,000平方メートルがまず整備されました。公園の名称は全国からの公募で選ばれました。2016年には、美術館の北側に約17,000平方メートルが拡張され、「体験農園」、「体験交流館」、「トットちゃん広場」が新設されました。同年7月23日には、体験型施設としてグランドオープンし、公園運営ボランティアによって「体験交流館」と「トモエの講堂」という名称がつけられました。

施設概要

公園の総面積は53,500平方メートルです。公園部分への入場は基本的に無料ですが、「トットちゃん広場」は冬季（12月〜2月）は休館となります。

体験交流館

2016年7月にオープンした体験交流館では、地元産の食材を使った食づくり体験（要予約）ができます。この施設は、2013年からワークショップを通じて検討され、体験学習スペースを備えた施設として建設されました。

トットちゃん広場

「トットちゃん広場」は、『窓ぎわのトットちゃん』の世界を再現したエリアです。東京都にあったトモエ学園の「電車の教室・図書室」と「トモエの講堂」が移設されています。

モハとデハニ

『窓ぎわのトットちゃん』に登場する鉄道車両の校舎を再現するため、松川村が長野電鉄から譲り受けたのが「モハ604」（1927年製）と「デハニ201」（1926年製）です。デハニ201は1980年4月まで運行していました。2014年10月12日に公園に移設され、その前日には特別な宿泊イベントが開催されました。「デハニ」は電車の教室として、運転席後部に荷物室がある特徴を再現し、「モハ」は500冊の本が読める図書館として利用されています。

安曇野ちひろ[[美術館]]

1997年に開館した安曇野ちひろ[[美術館]]は、いわさきちひろと世界の絵本画家の作品を展示しています。建物の設計は、ちひろ[[美術館・東京]]と同じ内藤廣建築設計事務所が担当しました。

大花壇

毎年6月には、松川中学校の生徒と地域住民が協力して、公園内の大花壇（約1万株）にブルーサルビアを植えています。

パツォウスカーの庭

チェコの絵本画家・アーティスト、クヴィエタ・パツォウスカーがデザインした庭園です。池から美術館へと広がるエリアには、8つの石のオブジェが点在しています。池は大小二つの正方形が組み合わされており、大きい池は白黒ベース、小さい池は赤をベースに数字がデザインされています。夏には水遊びも楽しめます。オブジェの石は、土地造成の際に出土した花崗岩を利用しています。

交通アクセス

公共交通機関

JR大糸線・信濃松川駅からタクシーで5分、自転車で15分、徒歩で30分。
穂高駅（安曇野市）からエンジョイバスで約20分（反対回りで約50分、冬期運休）。
信濃大町駅（大町市）から周遊バス・信濃大町ぐるりん号で約35分（冬期運休）。

自家用自動車

長野自動車道・安曇野インターチェンジから約30分。
北陸自動車道・糸魚川インターチェンジから国道148号、国道147号経由。

普通車150台、大型バス8台、身障者用4台分の駐車場があります。

参考文献

黒柳, 徹子『窓ぎわのトットちゃん』（新装版）講談社、2006年。
松本, 猛『安曇野ちひろ[[美術館]]をつくったわけ』新日本出版社、2010年。
安曇野ちひろ[[美術館]] 編『ちひろと歩く信州』新日本出版社、2017年。

安曇野ちひろ公園