宮原景種

宮原景種は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将で、島津氏の家臣でした。祖父は宮原景益であり、その家系は島津忠国の庶長子である友久に与力として付けられた9人のうちの1人に遡ります。

景種は島津貴久に仕え、永禄10年（1567年）の菱刈氏攻略戦に初陣を飾りました。翌年には菱刈氏と相良氏の連合軍が侵攻してきた際、曾木城に入城し、佐多久政の援軍を得て城を守り抜きました。さらに翌年には、新納忠元に従い菱刈氏の大口城を攻めました。この戦いで景種は、大野忠宗と共に羽月戸神尾の稲荷山に伏兵として配置され、軍功を挙げました。

天正4年（1576年）には高原城攻略で活躍し、その功績により須木地頭に任命されました。その後も、天正6年（1578年）の耳川の戦いや、天正9年（1581年）の肥後葦北攻めにも従軍し、戦果を上げました。天正11年（1583年）には、肥後佐敷の地頭に任命され、その地域を治める役割を担いました。

しかし、天正15年（1587年）4月、豊臣秀吉による九州征伐の際、肥後隈庄にて肥後国人衆の攻撃を受け、壮絶な戦いの末に戦死しました。景種は、その武勇と忠誠心により、島津氏の家臣として名を残しました。

景種の生涯は、戦国時代の激しい戦乱の中で、主君のために戦い抜いた武将の一人として、その名を歴史に刻んでいます。各地を転戦し、地頭として地域を治めた経験は、彼の武将としての能力の高さを物語るものです。また、最期は主君のために戦い抜いたその生き様は、後世に語り継がれるべきでしょう。

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