宮城県道22号仙台泉線

宮城県道22号仙台泉線：仙台の主要幹線

宮城県道22号仙台泉線は、仙台市青葉区本町を起点とし、泉区将監に至る主要地方道です。仙台市中心部と泉中央地区を結ぶ重要な役割を担い、市民からは「旧4号」「旧4」という愛称で親しまれています。

概要

この路線は、都市計画道路3.3.28元寺小路七北田線として整備され、かつては国道4号に指定されていました。仙台市都心部から北仙台を経由し、泉中央地区へと至るルートは、仙台市の発展とともに重要な役割を果たしてきました。路線の南部は都心部と北仙台を結び、昭和町交差点以北は泉中央地区への主要なアクセス路となっています。「仙台市総合道路整備計画」における骨格幹線道路網「3環状12放射状線」の一つとしても位置づけられています。

経路と特徴

起点である勾当台通と定禅寺通の交差点から北へ進み、通町2丁目交差点で東に折れます。北仙台地区を横断し、昭和町交差点で再び北へ。JR仙山線の高架をくぐり、梅田川を渡ると、台原段丘の崖を切り通しで上ります。台原2丁目交差点手前が最高地点となり、そこから下り坂に。旧奥州街道と合流してからは、仙台川の支流が作る谷底平野を走ります。仙台市地下鉄南北線・八乙女駅近くからは、七北田川が形成した河岸段丘を横切り、泉中央へと至ります。泉中央の北では、将監の住宅地を将監トンネルで抜け、国道4号仙台バイパスに接続して終点となります。

交通状況

都心部と泉中央を結ぶ唯一の幹線道路であるため、慢性的な交通渋滞が問題となっています。特に平日のラッシュアワーには、青葉区北根付近から都心部、昭和町交差点手前から台原にかけて車の列ができます。土日祝日には泉中央駅周辺が混雑し、ユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台の試合がある日は、さらに混雑が悪化します。西側を走る宮城県道264号大衡仙台線の整備により、迂回路としての機能が期待されていますが、根本的な解決には至っていません。

歴史

その起源は、奥州街道の仙台城下町より北の区間、松前道に遡ります。奥州街道は後に国道4号となりましたが、交通量の増大に伴い、仙台バイパスが建設され、国道4号の地位を譲りました。現在の道筋は、仙台市電の延伸や仙台鉄道の開通、戦後の高度経済成長期における道路整備を経て、1980年代半ばまでに現在の形となりました。1987年には仙台市地下鉄南北線が開通し、1991年には将監トンネルが開通し、泉中央と仙台バイパスが接続されました。

年表

1873年（明治6年）：奥州街道が陸羽街道に改称
1885年（明治18年）：陸羽街道が國道六號に指定
1920年（大正9年）：國道六號が國道四號に再指定
1975年（昭和50年）：国道4号から県道に降格
1991年（平成3年）：将監トンネル開通
1993年（平成5年）：主要地方道に指定
2016年（平成28年）：起点が青葉区本町に変更

路線状況

別名：奥州街道・陸羽街道、勾当台通、泉中央通り
交通量（2021年度）：仙台市青葉区上杉二丁目 - 32,055台、仙台市青葉区台原二丁目 - 38,019台、仙台市泉区泉中央一丁目 - 36,240台

地理

通過自治体：仙台市（青葉区、泉区）
* 主要交差点：東二番丁定禅寺通交差点、二日町交差点、昭和町交差点、八乙女交差点、泉中央、将監トンネル入口

沿線施設

仙台市地下鉄南北線の各駅（勾当台公園駅、北四番丁駅、八乙女駅、泉中央駅）、勾当台公園、仙台市役所、仙台市青葉区役所、宮城県仙台合同庁舎、ユアテックスタジアム仙台などがあります。

宮城県道22号仙台泉線は、仙台市民の生活を支える重要な道路として、今日も多くの人々や車両が行き交っています。

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