宮城県道8号仙台松島線

宮城県道8号仙台松島線

宮城県道8号仙台松島線は、宮城県仙台市宮城野区を起点とし、利府町を経由して松島町に至る、全長約27.5kmの主要地方道です。通称「利府街道」として地域住民に親しまれています。

概要

この道路は、仙台市と日本三景の一つである松島を結ぶ重要な役割を担っています。高度経済成長に伴うモータリゼーションの進展により、国道45号の交通渋滞が頻発したため、その迂回路として整備されました。特に、1974年に供用開始された利府バイパスは、利府町中心部の交通を円滑にする上で重要な役割を果たしています。

現在では、仙台市内から利府町にかけての区間は概ね片側2車線で整備されており、仙台市中心部へのアクセスも向上しています。沿道には、イオンモール新利府をはじめとした商業施設や、宮城スタジアムやセキスイハイムスーパーアリーナなど大規模集客施設が集まる宮城県総合運動公園があります。

路線データ

実延長: 27.5 km (仙台市管理分6479.5m、宮城県管理分21006.4m)
起点: 仙台市宮城野区原町三丁目
終点: 松島町愛宕

歴史

1958年（昭和33年）3月31日: 一般県道63号仙台松島線として宮城県が認定。
1989年（平成元年）4月1日: 仙台市の政令指定都市移行に伴い、仙台市内の区間の管理が仙台市に移管。
1993年（平成5年）:
5月11日: 主要地方道に指定。
10月19日: 県道番号が主要地方道20号から8号に変更（12月1日施行）。

路線状況

別名: 松原街道（東仙台付近）、利府街道（全線）、利府バイパス（利府町内の区間）
有料道路: 三陸自動車道（仙台松島道路：利府中IC - 松島北IC）
重複区間: 宮城県道3号塩釜吉岡線（利府町利府塩釜IC入口 - 利府ペアガーデン付近）

交通量

令和３年度の24時間交通量

仙台市宮城野区燕沢東一丁目：27,188台
仙台市宮城野区岩切洞ノ口：45,989台
宮城郡利府町利府八幡崎前：36,459台

松並木

藩政時代には、東仙台付近の区間に松が植えられ、長い並木道が形成されていました。この区間は「松原街道」と呼ばれていましたが、第二次世界大戦中に松根油を採取するため伐採されました。

地理

通過する自治体: 仙台市宮城野区、利府町、松島町

交差する道路:
国道45号（仙塩街道）
宮城県道140号東仙台停車場線
国道4号（陸羽街道）
宮城県道141号今市福田線
宮城県道35号泉塩釜線
宮城県道270号利府岩切停車場線
宮城県道259号加瀬沼公園線
宮城県道3号塩釜吉岡線
宮城県道260号利府停車場総合運動公園線
三陸自動車道・利府中インターチェンジ
宮城県道271号利府中インター線
宮城県道40号利府松山線
宮城県道144号赤沼松島線（長老坂）
宮城県道9号大和松島線

沿線の施設等

仙台市宮城野区役所
仙台市ガス局
仙台市交通局東仙台営業所
JR貨物仙台貨物ターミナル駅（移転予定地）
仙台市立岩切中学校
イオンモール新利府
ペア・ガーデン利府
利府町役場
リフノス（利府町文化交流センター）
宮城利府掖済会病院
宮城県警察交通機動隊
松島町健康館（JR東北本線旧線松島駅跡）
陸上自衛隊反町分屯地
JR東北本線愛宕駅
* 松島町立松島中学校


宮城県道8号仙台松島線は、仙台市と松島町を結ぶだけでなく、沿線地域の生活や経済を支える重要な道路です。歴史的な背景や変遷を知ることで、この道路が地域に果たす役割をより深く理解することができます。

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