富士見町石井

富士見町石井

富士見町石井（ふじみまちいしい）は、群馬県前橋市の地名です。前橋市の北部に位置し、標高およそ250メートルから450メートルにかけて、雄大な赤城山の南西に広がる裾野地域の一部を形成しています。かつては勢多郡富士見村の一部であり、住所としては「勢多郡富士見村大字石井」と呼ばれていました。2009年に富士見村が前橋市に編入されたことに伴い、前橋市の一部となり、現在の「前橋市富士見町石井」という地名になりました。2013年時点での面積は約6.94平方キロメートルで、郵便番号は371-0105です。

地理

赤城山南西部の緩やかな斜面に位置する当地域は、自然豊かな景観が特徴です。地域の中央部を北から南西へと細ヶ沢川が流れ、また南部には農業用水として重要な群馬用水が西から南東に向かって流れています。これらの河川や用水は、地域の暮らしや自然環境に深く関わっています。

当地域は以下の地区と隣接しています。

北：富士見町赤城山
東：富士見町小暮（赤城白川を境とする）
西：富士見町市之木場、富士見町漆窪
南：富士見町田島、富士見町小沢

歴史

石井の地名は古く、戦国時代頃には既に存在していたとされています。江戸時代に入り、寛永12年（1635年）からは前橋藩の領地となりました。

近代における行政区画の変遷は以下の通りです。

明治22年（1889年）：市町村制の施行に伴い、石井村は近隣の13村と合併し、南勢多郡富士見村の一部、「群馬県南勢多郡富士見村大字石井」となりました。
明治29年（1896年）：東群馬郡と南勢多郡の統合により勢多郡が成立し、「勢多郡富士見村大字石井」に改称されました。
平成5年（1993年）4月1日：地域内を通っていた群馬県道大間々宮城子持線が国道353号に昇格し、初めて地域内に国道が通ることになりました。
平成21年（2009年）：富士見村が前橋市に編入合併されたことで、現在の「群馬県前橋市富士見町石井」となりました。
平成29年（2017年）5月12日：前橋市赤城山周辺の地域（当地域全域を含む）が、国際的な運動である「チッタスロー」（スローシティ）に加盟しました。

地名の由来

古くは「石居」という字が使われていたという伝承がありますが、和銅年間（708～715年）頃には既に「石井」の里と呼ばれていたと伝えられています。

世帯数と人口

平成29年（2017年）8月31日現在、当地域の世帯数および人口に関する統計データが存在します。

小・中学校の学区

前橋市立の小・中学校に通学する場合、当地域には指定された学区が定められています。

交通

当地域内に鉄道駅はありません。

バス路線については、関越交通が運行するデマンドバス「るんるんバス」が利用可能です。また、同じく関越交通による、けやきウォーク前橋発着で前橋駅や中央前橋駅を経由し、地域内の富士見温泉を結ぶ路線バスや、富士見温泉から赤城山ビジターセンターへの便も運行されています。日本中央バスも、富士見温泉線の一部が石井を経由する形で設定されています。

道路網としては、地域の中央部を東西に走る国道353号と、南北に貫く前橋市道田島石井線（通称「石井県道」）が主要な幹線道路となっています。

主要施設

地域内には様々な施設があります。

前橋市立石井小学校
石井幼稚園
道の駅ふじみ
珊瑚寺
世界名犬牧場
赤城メモリアルパーク
富入沢ダム

避難所

当地域が災害発生時に避難対象となった場合、指定避難所として地域内にある前橋市立石井小学校、および隣接する富士見町小暮にある前橋市立白川小学校が利用されます。

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