小仲＝ペールワン

小仲＝ペールワンとは、愛知県を拠点に活動するプロレスラーであり、自身が主宰するご当地プロレス団体「プロレス実験団GUYZ」の代表も務める人物です。また、「暗黒プロレス組織666」にも所属し、二つの異なる世界観を持つ団体で独自の存在感を放っています。

彼は自らを「愛知県パキスタン市在住の怪人」と名乗り、「日本唯一のパキスタン式レスリング継承者」であると語ります。その身体は非常に柔軟性に富んでおり、この特長を活かした「ヨガ殺法」を主要な武器とします。加えて、ルチャリブレで培った高度な飛び技も得意とするなど、多彩なスタイルを持っています。一方で、定期的に参戦する北都プロレスでは、北海道陸別町出身として紹介されるなど、謎めいた一面も持ち合わせています。

プロレスラーとしてのキャリアは、自身が立ち上げた団体「LOCK UP」（後にプロレス実験団GUYZへ改称）の旗揚げ戦が行われた2004年10月23日に幕を開けました。団体運営と並行して、国内外の様々なリングに上がっており、2007年にはNEO女子プロレスに、2008年には東海プロレス（安田忠夫選手とシングル対戦）や北都プロレスに参戦するなど、活動の幅を広げていきました。2011年にはSMASH、2012年には大阪プロレスやアイスリボン、2013年にはWNC、HEAT UP、我闘雲舞といった団体のマットを経験しています。キャリア10周年を迎えた2014年4月12日には、所属する666で「デビュー十執念記念大会」を開催しました。同年5月には、遠藤＝ペールワン、竹下＝ペールワンと共に「ペールワン一族」としてDDTプロレスリングに参戦し、ウルトラマンロビン選手率いるロビンファミリーと対戦するなどのユニークな試合も展開。その後も世界プロレス協会（2014年）、歌舞伎町プロレス（2015年）など、多方面に登場。2020年2月6日には、全日本プロレスの新木場1stRING大会で、団体のトップである宮原健斗選手とシングルマッチを行うという大舞台も経験しています。666での活動も精力的に行っており、2021年4月10日には闘道館大会にて山田太郎選手とのタッグチーム「幸せになろうよ2021」としてワンデータッグトーナメントで優勝。同年6月6日には別キャラクター「雪ぺ真矢」として登場しました。そして2022年1月10日には、新宿FACE大会で怨霊選手に勝利し、第3代666認定無秩序無差別級王者となるなど、実績も積み重ねています。

彼の最大の特徴とも言えるのが、その柔軟性を活かした独創的な「ヨガ殺法」です。これは既存のプロレス技に「座禅」の要素を組み込むという独自のアレンジを加えたもので、観客に強烈なインパクトを与えます。具体的な座禅式技には、座禅式ダイビングセントーン、座禅式アイコノクラズム、座禅式不知火、座禅式アサイDDT、座禅式バッククラッカー、座禅式ランニングネックブリーカードロップ、座禅式スタナー、座禅式羽根折り脇固め、座禅式ゆりかもめ、座禅式クリップラー・クロスフェイス、座禅式ストレートアームバー、座禅式キーロック、座禅式逆さ押さえ込み、座禅式ヨーロピアンクラッチ、座禅式セントーン、座禅式ランニングダブルニーアタック、座禅式ミサイルキック、座禅式ドロップキック、座禅式ジャンピングバックエルボーなど多岐にわたります。また、ヨガ式STFや、リングネームの由来ともなったパキスタン式を冠するパキスタンデスロック（ヨガ式リバース・インディアンデスロック）も得意とします。さらに、トラースキックやスワンダイブ式ブレーンチョップ、そして見た目のインパクトが強い空中座禅落とし、ダイナミックなファイヤーバードスプラッシュなど、多様な攻撃パターンを持つ選手です。

これまでに複数の団体のタイトルを獲得しており、IWA三冠統一王座、プロレスショップMACKY認定世界マキオ級王座、リッキー・フジ認定アグレッシブ世界ヘビー級王座、世界UDON無差別級王座、シアタープロレス花鳥風月認定新風流人タッグ王座、そして666認定無秩序無差別級王座などが挙げられます。

彼の入場曲には、映画「ボンベイ」サウンドトラックよりA・R・ラフマーンの「Idhu Annai Bhoomi」が使用されています。彼のリングネームである「ペールワン」は、伝説的なパキスタンのプロレスラー、アクラム・ペールワンに由来しています。

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