小浜港 (沖縄県)

小浜港について

小浜港は、沖縄県八重山郡竹富町に属する小浜島の北東部に位置する地方港湾です。沖縄県が港湾管理者であり、統計法に基づく港湾調査規則では乙種港湾に分類されています。この港は、小浜島と島外を結ぶ重要な交通拠点として機能しており、島民の生活を支えるとともに、観光客にとっては島の玄関口としての役割を担っています。

概要

小浜港は、石垣島の石垣港との間に高速旅客船が多数就航しているほか、定期貨客船（フェリー）や地元の小型船も利用しています。小浜島は、島外への交通手段が実質的に船舶に限られるため、港は島民にとって必要不可欠な生活基盤であり、観光客にとっては唯一の海の玄関口です。

歴史

小浜港は、1972年5月15日に沖縄が本土復帰したことに伴い、地方港湾として指定されました。2001年には、小浜島を舞台としたNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』が放送され、島が全国的に知られるようになりました。2002年12月には、小浜港の旅客待合所である「ちゅらさんばし・旅のかろい」が完成し、2006年1月には、待合所内に地元の特産品などを販売する売店「くば屋ぁ」がオープンしました。2008年10月には、八重山郡内の港湾・漁港のターミナルとして初めて自動体外式除細動器（AED）が設置され、安全対策も強化されています。

施設

小浜港には、以下の施設があります。

係留施設:
物揚場（-3.0m）：370m（最大対象船舶100総トン）
物揚場（-2.0m）：80m（最大対象船舶30総トン）
浮桟橋：1基（最大対象船舶100総トン）
船揚場：50m
旅客待合所：「ちゅらさんばし・旅のかろい」

これらの施設は、船舶の安全な離着岸と、乗客の快適な利用を支えています。

定期航路

小浜港には、八重山観光フェリーと安栄観光の2社が定期航路を運航しており、主に石垣港との間の便が多く、その他の航路は本数が限られています。

旅客船（高速船）:
石垣港（石垣島）
大原港（西表島）
竹富東港（竹富島）
貨客船（フェリー）:
石垣港（石垣島）

これらの航路は、島民の生活物資の輸送や、観光客の移動手段として重要な役割を果たしています。

まとめ

小浜港は、小浜島の発展に不可欠な港湾施設であり、島民の生活と観光を支える重要な拠点です。石垣島との頻繁な航路をはじめ、周辺の島々とのアクセスを確保し、地域の活性化に貢献しています。今後も、小浜港は地域経済と住民の生活に欠かせない存在として、その役割を担い続けるでしょう。

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