小田扉

小田扉（おだ とびら）

小田扉は、1974年生まれの日本の漫画家です。神奈川県横浜市出身で、現在は横須賀市に在住しています。

略歴

東京都足立区で生まれ、幼少期を横浜市の団地で過ごしました。関東学院大学経済学部を卒業後、漫画家のアシスタントを経て、1999年に『話田家』でデビューしました。2003年から2019年まで『ビッグコミックスピリッツ』で連載された『団地ともお』は、彼の代表作として知られています。2019年からは横須賀市を舞台にした『横須賀こずえ』、2021年からは『ちょっと不思議なこの宇宙』、2023年からは『たたかいのきろく』、『じんちく以外』と、精力的に作品を発表し続けています。

2016年より横須賀市に在住しており、2022年には横須賀美術館で原画展が開催されました。

人物

小田扉は、つけペンではなくミリペン（ピグマ）を画材として使用しています。影響を受けた漫画家として、藤子・F・不二雄や諸星大二郎を挙げています。また、漫画家としての活動以外に、バンド活動も行っています。彼の楽曲は、様々な漫画家の楽曲が収録されたCDに収録されています。漫画家、真造圭伍は小田扉のアシスタントを務めた経験があります。

評価と影響

漫画家の森つぶみは、小田扉作品を「発想と笑いのセンスが唯一無二」と高く評価しています。

作品リスト

漫画

マル被警察24時
そっと好かれる
そっとロワイヤル
スペース・アポロジー
こさめちゃん
男ロワイヤル
江豆町ブリトビラロマンSF
団地ともお
亀は意外と速く泳ぐ（漫画部分担当）
フィッシュパークなかおち
前夜祭
スポーツ大佐 第18話「刺客が山狩りに来た!!」（NHKアニメ『アニ＊クリ15』）
しょんぼり温泉
ちょっと不思議な小宇宙
タッグ（講談社『猫本2』、2008年4月）
星野源『そして生活はつづく』巻末マンガ作画
犬は語らず（講談社『漫画BOX AMASIA』、2010年）
ふたりのマドレーヌ
新日ファンタジー（小学館『コロコロアニキ』、2014年 - 2020年）
横須賀こずえ
ちょっと不思議なこの宇宙（双葉社『webアクション』2021年8月20日 - ）
しめっぽい話ですが（小学館『ビッグコミックオリジナル増刊』2021年11月12日増刊号 - 2023年3月12日増刊号）
フランチャイズ！ つくだ☆マジカル（読売中高生新聞2022年1月7日発行 - 2022年12月30日発行）
たたかいのきろく（双葉社『webアクション』2023年7月21日 - ）
じんちく以外（小学館『ビッグコミック増刊』2023年12月17日増刊号 - ）
揃わない家族（集英社クリエイティブ『オフィスユー』2024年4月号、2024年8月号 - ）

イラスト

田中小実昌『香具師の旅』カバー、河出文庫、2004年
田中小実昌『ポロポロ』カバー、河出文庫、2004年
田中小実昌『自動巻き時計の一日』河出文庫、2004年
真形隆之『団地っ子の同窓会』カバー、東邦出版、2005年
雑誌『hon-nin vol.00 』、太田出版、2006年 - 本谷有希子「改めて！ほんたにちゃん」挿絵
雑誌『メガヘルツ3』、マガジンファイブ、2007年 - 井上鉄平と対談
野火迅『リーマン侍 江戸の世渡り』、扶桑社、2011年
トレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ』カードイラスト、株式会社タカラトミー、2013年

映像化作品

ワタ毛男（2012年） - 『世にも奇妙な物語』で放送
AIRドクター（2013年） - 『世にも奇妙な物語』で放送

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