山下 高明(やました たかあき)は、
1967年3月9日生まれ、福岡県出身の日本の
アニメーターおよびキャラクター
デザイナーです。九州産業大学付属九州高校デザイン科で学び、現在は2014年4月より
スタジオ地図に所属しています。
アニメーターを志したのは高校時代に遡ります。当時、東映動画(現在の東映
アニメーション)では作画スタッフの募集は行われていませんでしたが、山下氏は自ら描いた大量の絵を持参して売り込みを図りました。その才能は、先輩
アニメーターの
角田紘一氏の目に留まり、東映動画に入社する運びとなりました。後に、
アニメーター細田守氏の師匠を務めたことでも知られています。
細田氏との師弟関係は深く、彼の
演出作品や
監督作品には
作画監督など主要な役職で数多く関わっています。また、
西田達三氏の師匠でもあり、
福田道生氏と同僚であった時期もあります。このように、東映
アニメーションに縁のある著名な
アニメーターたちとの繋がりが多い人物です。
山下氏の作画は、
レイアウトや
原画において細部まで徹底的に描き込む精密さが特徴として挙げられます。本人が語るところによれば、
レイアウトを描く上では、登場人物の視線の先(アイライン)や空間の空気感、光の当たり方(ライティング)を特に重視しているといいます。人物の描写については、シルエットとして捉えた時の動きの心地よさを大切にしているそうです。現在の
レイアウトのスタイルは、
細田守氏との共同作業を通じて培われたものだと述べています。
作画だけでなく、美術の分野でもその手腕を発揮した作品がいくつか見られます。『
聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜』では美術設定を担当しました。また、『
電脳コイル』第2話では
原画に加え、
磯光雄氏と共同で美術設定を手がけており、氏が培ってきた技術が存分に生かされた場面と言えるでしょう。
細田守氏によれば、山下氏は「ここぞという作品」を選んで参加するという、確固たるポリシーを持って活動している人物です。
プライベートな側面では、趣味は風景写真集の収集であることが知られています。また、高校時代には、授業の一環として参加した『欽ちゃんの仮装大賞』で優勝というユニークな経験も持ちます。この時の優勝メンバーには、後に『
ためしてガッテン』などで模型製作を手がける特殊美術
デザイナーの服部弘弐氏も名を連ねていました。
主な参加作品
山下高明氏が参加した代表的な作品には、以下のようなものがあります。
テレビアニメ
劇場アニメ
OVA等
ゲーム