山岡景以

山岡 景以 (やまおか かげもち)

山岡景以は、安土桃山時代の武将であり、江戸時代の初めには御家人や旗本として活躍した歴史的な人物です。彼の名前には、景行（かげゆき）、景之（かげゆき）、景継（かげつぐ）など、複数の諱が伝わっています。彼の生涯を通じての動きや功績を詳しく見ていきましょう。

生い立ち

山岡景以は、戦国時代の著名な武将である織田信長の家臣、山岡景隆の七男として生まれました。彼が成長する過程で、戦国時代特有の激しい動乱の中で生き延び、将来の名将への道を歩み始めます。

豊臣秀次への仕官

天正16年（1588年）、山岡は豊臣秀次の家臣として仕官し、3,000石の知行を与えられました。この時期、彼は豊臣家の中で重要な役割を果たし始めます。さらに、天正19年（1591年）には従五位下主計頭に叙任され、官位が与えられました。

高野山と秀吉への従属

文禄4年（1595年）、景以は秀次に随行して高野山に入りますが、その後の秀次の自害に伴い、彼は豊臣秀吉の直臣として仕えることになります。秀吉の死後、景以は徳川家康に仕官することとなり、駿府にて仕えました。

旗本としての役割

慶長5年（1600年）に家康との会見を果たした後、彼は江戸幕府の中で旗本として名を上げていきます。また、慶長8年（1603年）には、叔父である山岡景友の死去により、彼の家を継ぐことになります。ただし、景友の養子が幼少であったため、景以は無嗣除封となり、家を継ぐことになるのです。

この時、景以は叔父の持つ1万石のうち3,000石を相続し、知行は次第に増えていきました。慶長16年（1611年）には9,000石に達します。彼はこの時期、家康の側近として重要な地位を占めます。

戦闘での功績

慶長19年（1614年）には、大坂冬の陣において、家康の出陣に同行し、伏見城からの出発時には前駆の役割を果たしました。景以は戦術的な知識と能力を駆使し、名を挙げる機会を得ました。同年の11月27日には、永井直勝や水野勝成と共に野田・福島地区の偵察任務に就くなど、精力的に戦場での役割を果たしていきます。

続く大坂夏の陣では、松平忠輝の配下に属し、大和路を攻撃する隊に参加しました。この戦闘では、後藤基次や薄田兼相と交戦し、彼もまた戦果を上げることに成功します。彼の勇敢な行動は、後世に語り継がれることとなります。

晩年と死

景以は、秀忠や家光にも仕え、特に寛永11年（1634年）には、家光の上洛に従い、再度重要な役割を果たしました。さらに、寛永13年（1636年）には甲賀の水口城の守備を担当しました。

山岡景以は、生涯を通じて多くの功績を残し、近江水口にて1642年6月4日に69歳で死去しました。その死は、彼自身の長い武将としての人生を振り返る機会ともなっています。彼の存在は、江戸時代初期の歴史において重要なものであり、現在でも多くの人々に記憶されています。

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