岡崎家

岡崎家：名家から子爵家へ至る歴史

岡崎家は、由緒ある公家、華族の家系です。その起源は、藤原北家高藤流中御門家庶流にまで遡ります。代々朝廷に仕え、名家としてその名を馳せました。江戸時代には蔵米30石を有し、梨木町西側南角を住居としていました。宝憧寺を菩提所としていました。

岡崎家の歴史は、権大納言・中御門尚良の次男である宣持が「岡崎」を称したことに始まります。初代当主である岡崎宣持は内匠頭を務め、従三位の位階にありました。

明治維新後、公家と大名家が華族として統合されると、岡崎家も華族に列せられました。1884年（明治17年）に華族令が施行され、華族が五爵制になると、旧堂上家として岡崎国良が子爵位を授けられました。これは、大納言を歴任した例がない家系においては特筆すべきことであり、岡崎家の高い家格を示しています。

昭和前期には、岡崎子爵家の住居は東京市豊島区雑司が谷にありました。これは、当時の華族社会における地位の高さを反映していると言えるでしょう。

歴代当主

岡崎家の歴代当主は、代々朝廷や幕府に仕え、家系の維持と発展に貢献しました。以下に、主要な当主を列挙します。

岡崎宣持 (1617-1672)：初代当主、内匠頭
岡崎宗房 (1648-1667)
岡崎国久 (1659-1752)
岡崎国広 (1691-1738)
岡崎国栄 (1726-1783)
岡崎国成 (1764-1827)
岡崎国均 (1799-1826)
岡崎国房 (1819-1861)
岡崎国有 (1853-1878)
岡崎国良 (1873- )：子爵

系図

岡崎家の系図は、複雑な婚姻関係や養子縁組を含んでいます。詳細な系図は、参考文献などを参照ください。

参考文献

岡崎家の歴史や系譜を理解するためには、以下の文献が役立ちます。これらの文献は、華族制度や岡崎家の家系に関する貴重な情報を提供しています。

華族大鑑刊行会『華族大鑑』日本図書センター〈日本人物誌叢書7〉、1990年
浅見雅男『華族誕生 名誉と体面の明治』リブロポート、1994年
* 小田部雄次『華族 近代日本貴族の虚像と実像』中央公論新社〈中公新書1836〉、2006年


これらの文献を通じて、岡崎家の歴史、社会的地位、そして華族制度における役割をより深く理解することができます。岡崎家は、日本の歴史において重要な役割を果たした家系であり、その歴史を学ぶことは、日本の近世から近代への変遷を理解する上で有益です。

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