岡本直之 (財務官僚)

岡本直之氏は、日本の財務官僚として、多岐にわたる要職を歴任しました。徳島県徳島市出身で、徳島県立城南高等学校を経て、1985年に東京大学法学部を卒業後、大蔵省に入省しました。理財局国有財産総括課を最初の配属先とし、その後、銀行局調査課調査係長、関東信越国税局潮来税務署長、横浜市企画財政局財政部財政課財政担当課長などを経て、大蔵省関税局や理財局で課長補佐を歴任しました。

海外では、独立行政法人日本貿易振興機構チューリッヒ事務所長を務めた後、財務省理財局国債企画官に就任しました。2005年には農林水産省生産局畜産部畜産企画課畜産総合推進室長として、畜産政策の推進に携わりました。

2007年からは長野県企画参事（知事特命担当）として、北陸新幹線延伸に伴う交通政策を担当し、地域振興に貢献しました。2009年には財務省主計局主計官（内閣、司法・警察、財務係担当）として、予算編成に携わり、2010年には内閣官房行政改革推進本部事務局参事官として、行政改革にも取り組みました。

2012年には財務省理財局総務課長、2013年には財務省大臣官房審議官（理財局担当）を務め、2014年には内閣官房日本経済再生総合事務局次長として、経済再生政策に尽力しました。2016年には財務省大臣官房審議官（大臣官房担当）に就任しました。

2017年からは、内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官兼内閣府大臣官房審議官（経済財政分析担当）兼内閣府地方創生推進事務局次長として、アベノミクスの地方への波及を目指し、地域づくりに取り組みました。2018年には財務省大臣官房政策立案総括審議官兼大臣官房企画調整主幹（企画調整総括官）を務め、政策立案の中枢を担いました。2020年7月20日には国土交通省政策統括官に就任し、国土交通行政の舵取り役を担いました。

2021年に財務省大臣官房付で退官後、国務大臣秘書官、テレコメディアアドバイザー、リアライズコーポレーション顧問、三井住友銀行顧問を務め、2022年にはプレナス顧問、エルテス顧問に就任するなど、民間企業でも活躍しています。

大蔵省入省同期には、可部哲生国税庁長官、藤井健志内閣官房副長官補、矢野康治財務事務次官、岡村健司財務官、小部春美元財務総合政策研究所副所長、中島淳一金融庁長官、森田宗男金融国際審議官、中井徳太郎環境事務次官、中尾睦内閣官房TPP等政府対策本部国内調整統括官、野島透元財務省九州財務局長、岸本浩国立印刷局理事長、川嶋真造幣局理事長、田中秀明明治大学教授など、各界で活躍する人材がいます。

岡本氏は、財務省を中心とした官僚としての豊富な経験と知識を活かし、日本の経済や行政の発展に大きく貢献した人物と言えるでしょう。

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