藤井健志

藤井健志について

藤井健志氏は、1962年12月4日に生まれ、日本の大蔵・財務官僚として長年にわたり活躍しました。島根県松江市で幼少期を過ごし、開成高等学校を経て東京大学文科一類に入学、国家公務員採用上級甲種試験（法律）に合格後、東京大学法学部を卒業しました。1985年に旧大蔵省に入省して以来、数々の要職を歴任し、日本の行政に深く関わってきました。

大蔵省入省と同期

1985年、藤井氏は旧大蔵省に入省しました。この年の入省組は「ロクマル」と呼ばれ、非常に優秀な人材が集まったことで知られています。同期には、後の財務事務次官となる矢野康治氏や、国税庁長官を務めた可部哲生氏など、錚々たるメンバーが名を連ねています。

矢野康治（財務事務次官、主計局長、主税局長、大臣官房長）
可部哲生（国税庁長官）
岡村健司（IMF副専務理事、内閣官房参与（国際経済）、財務官）
小部春美（政策研究大学院大学教授、財務総合政策研究所副所長）
中島淳一（金融庁長官）
森田宗男（金融国際審議官）
中井徳太郎（環境事務次官）
岡本直之（国土交通省政策統括官）
中尾睦（内閣官房TPP等政府対策本部国内調整統括官、横浜税関長）
野島透（九州財務局長）
岸本浩（国立印刷局理事長、東京税関長）
川嶋真（造幣局理事長）
田中琢二（IMF理事、関東財務局長）
田中秀明（明治大学教授、内閣府行政刷新会議事務局参事官）

彼らは、大蔵省、現在の財務省において、日本の財政政策を担う重要な役割を果たしました。この同期の存在は、藤井氏のキャリアにおいても大きな影響を与えたと言えるでしょう。

経歴

藤井氏の経歴は多岐にわたります。以下に主な経歴をまとめます。

1985年4月：大蔵省入省、理財局総務課
1990年7月：関東信越国税局飯田税務署長
1991年7月：通商産業省産業政策局商政課
2002年7月：金融庁総務企画局企画課信用機構室長
2004年7月：東京国税局調査第一部長
2007年7月：財務省主計局主計官（外務、経済協力、経済産業係担当）
2010年7月：財務省主税局税制第一課長
2011年7月：財務省大臣官房文書課長
2016年6月：財務省主計局次長（次席）
2017年7月：国税庁次長
2018年7月：国税庁長官
2020年6月：内閣官房副長官補（内政担当）兼 沖縄連絡室長代理 兼 日本経済再生総合事務局長代行 兼 新型コロナウイルス感染症対策本部事務局長代理 兼 内閣官房就職氷河期世代支援推進室長、就職氷河期世代支援の推進に関する関係府省会議議長
* 2023年9月：兼内閣感染症危機管理統括庁内閣感染症危機管理監補（初代）

これらの経歴からもわかるように、藤井氏は大蔵省（現財務省）の中核部署を歴任し、税制、財政、金融政策といった幅広い分野でその手腕を発揮しました。特に、国税庁長官や内閣官房副長官補といった要職を歴任したことは、彼の行政官としての能力の高さを物語っています。また、内閣官房では、新型コロナウイルス感染症対策や就職氷河期世代支援といった、現代社会における重要な課題にも積極的に取り組んできました。

退官後

2024年6月に退官した後は、自営業として業務運営に関する助言などを行っています。また、東京海上日動火災保険株式会社の顧問としても活躍しています。

まとめ

藤井健志氏は、日本の行政に多大な貢献をした人物です。その幅広い知識と経験は、今後の日本の社会においても、重要な役割を果たすことでしょう。

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