岩田達明

岩田達明（いわた たつあき）

岩田達明（1926年1月2日 - 2022年6月30日）は、日本の囲碁棋士。愛知県名古屋市出身。木谷實九段門下で、日本棋院中部総本部に所属し、九段に昇段。旧名は正男。王冠戦で9回の優勝、プロ十傑戦での準優勝などの実績を持つ。

人物

岩田は、堅実でバランスを重視した棋風で知られています。日本棋院の理事や棋士会長を歴任し、囲碁界の発展に尽力しました。2011年12月31日に現役を引退。2022年6月30日、誤嚥性肺炎のため96歳で逝去。

経歴

1941年、木谷實に入門し、日本棋院院生となる。
1943年、入段。
1948年、日本棋院中部総本部に参加。
1951年、五段。
1954年、六段に昇段。本因坊戦リーグ入り。
1956年、中部総本部の棋戦である王冠戦で初優勝。
1958年、第2期最強戦リーグ入り。4勝6敗で4位。
1960年、最高位戦リーグにも参加。
1961年、第1期名人戦リーグに参加（4勝8敗で11位となり陥落）。
1964年、九段に昇段。
1965年、日中囲碁交流において、中国流布石を用いた陳祖徳に敗れる。
1972年、プロ十傑戦で決勝に進出するも、石田芳夫に1-3で敗れ準優勝。
1976年、第1期中部最高位戦で優勝。以後3連覇を達成。
2002年、天元戦でベスト8に進出。
2007年、81歳で本因坊戦リーグ入りを賭けた最終予選に進出。井山裕太に敗れるも、大正生まれと平成生まれの対決として話題となる。
2011年12月31日付けで現役引退。通算成績は881勝617敗9ジゴ。

受賞歴

1980年、土川賞を受賞。
1995年、大倉喜七郎賞を受賞。

タイトル歴

王冠戦: 1956年、1958年 - 1959年、1967年 - 1969年、1976年、1979年 - 1980年
中部最高位戦: 1976年 - 1978年

その他の棋歴

大手合一部優勝（1963年）
プロ十傑戦 準優勝（1972年）
日中囲碁交流 9勝1敗（1965年）
日本最強決定戦リーグ2期
名人戦リーグ2期
本因坊戦リーグ7期

参考文献

坂田栄男『囲碁百年 3』平凡社、1968年
『碁ワールド』
『囲碁年鑑』
日本棋院プロフィール

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