嵐山次郎

嵐山次郎（あらしやま じろう）

プロフィール

嵐山次郎は、1943年12月14日に岐阜県安八郡安八町で生まれました。本名は海老二郎。身長179cm、体重111kg。宮城野部屋に所属し、最高位は東前頭12枚目。得意手は右四つ、寄り、下手投げでした。

生い立ちと入門

中学卒業後、旋盤工として働いていた嵐山は、吉葉山のファンだったことがきっかけで宮城野部屋へ入門します。1960年3月場所に初土俵を踏み、同期には後の関脇・長谷川や前頭・牧本らがいました。

力士としての道のり

体格に恵まれなかったため、取的時代は苦労しましたが、着実に番付を上げていきます。1967年3月場所に十両へ昇進を果たしますが、翌場所には「番付枚数削減」の影響で幕下へ陥落。それでも腐らず努力を重ね、1年以上かけて再び十両に返り咲きました。

全盛期でも110kg程度と力士としては小柄でしたが、右四つからの豪快な櫓投げを得意とし、観客を沸かせました。しかし、気分屋で無欲な性格が災いし、出世は遅れました。

1970年1月場所で西十両3枚目で8勝7敗と勝ち越し、翌場所で新入幕を果たします。本人は「ラッキーな入幕だった」と語るように、幕内では4勝11敗と大きく負け越し、幕内在位はこの1場所のみで終わりました。

1972年5月場所を最後に28歳で現役を引退。引退後は愛知県名古屋市中区で相撲料理店「ちゃんこ 嵐山」を経営しました。

エピソード

「嵐山」という四股名は占いで決められたもので、観光地の京都・嵐山とは特に関係ありません。この時、一緒に占ってもらって改名したのが、弟弟子の陸奥嵐（当時の四股名は南）でした。

主な戦績

通算成績：323勝299敗15休 勝率.519
幕内成績：4勝11敗 勝率.267
現役在位：72場所
幕内在位：1場所

各段優勝

十両優勝：1回（1969年7月場所）

場所別成績

（場所別成績の詳細は省略）

幕内対戦成績

（幕内対戦成績の詳細は省略）

改名歴

海老山（かいろうやま）：1960年7月場所-1961年5月場所
開路山（かいろやま）：1961年7月場所-1962年11月場所
嵐山（あらしやま）：1963年1月場所-1967年11月場所
海老（えび）：1968年1月場所-同年5月場所
嵐山 次郎（あらしやま じろう）：1968年7月場所-1972年5月場所（廃業）

参考文献

『戦後新入幕力士物語 第3巻』（著者：佐竹義惇、発行元：ベースボール・マガジン社、p341-p345、1991年）

脚注

（脚注の詳細は省略）

関連項目

大相撲力士一覧

外部リンク

* 嵐山 次郎 - 相撲レファレンス

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