川崎敬三の料理ジョッキー

川崎敬三の料理ジョッキー

『川崎敬三の料理ジョッキー』は、1971年4月5日から1975年3月28日まで、NETテレビ（現在のテレビ朝日）で平日の午前中に生放送されていた料理番組です。雪印乳業（現在の雪印メグミルク）グループと婦人生活社が提供していました。

番組概要

放送時間は平日の午前9時30分から9時45分までの15分間。パーソナリティを務めたのは、俳優の川崎敬三です。彼は俳優業と並行して料理を趣味としており、「男は外で働き、家ではくつろぐべき。料理は道楽だ」と語っていました。この番組では、プロの料理人たちが家庭でも簡単に作れる料理を、川崎敬三や視聴者にレクチャーする形式で進行しました。

川崎敬三は「なんでもこなせる万能タレント」を目指しており、この番組はその一環でもありました。番組の最終年度には、川崎敬三が『アフタヌーンショー』の司会も兼任していたため、二つの番組を掛け持ちしていました。

出演ゲスト

番組開始当初（1971年4月5日）の主な出演ゲストは以下の通りです。

月曜日: ベルナール・コロン（辻調理師専門学校講師）
火曜日: 村上昭子（料理研究家）
水曜日: 江上栄子（料理研究家）
木曜日: 犬養智子（評論家）
金曜日: 米津春日（大阪・ロイヤルホテルコック長）

これらのゲストは、それぞれ専門分野の知識や技術を披露し、番組に彩りを加えていました。（出典：NETテレビ「川崎敬三の料理ジョッキー」番宣広告）

放送局

この番組は、以下の放送局で放送されました。放送局の系列は当時のものです。

NETテレビ（日本教育テレビ、制作局）
北海道テレビ
テレビ岩手○
福島中央テレビ○
新潟放送△
北日本放送□
北陸放送△
信越放送△（1973年時点）→長野放送▽（1974年時点）
静岡放送△
中京テレビ☆（1973年3月で打ち切り）
毎日放送＋
山陰放送△
広島ホームテレビ
瀬戸内海放送
南海放送□
長崎放送△
熊本放送△
鹿児島テレビ◇
琉球放送△

記号の意味は以下の通りです。

無印: NET系単独系列局
△: TBS系列局
□: 日本テレビ系列局
▽: フジテレビ系列局
○: NET系と日本テレビ系のクロスネット局
◇: NET系と日本テレビ系とフジテレビ系のクロスネット局
＋: NET系と東京12チャンネルのクロスネット局
☆: NET系と日本テレビ系と東京12チャンネルのクロスネット局

放送地域は全国に及び、多くの視聴者に親しまれました。系列局の変遷も見られ、当時のテレビ業界の状況をうかがい知ることができます。

資料

番組の資料として、1972年10月10日に放送された「笹小鯛チマキ寿司」の台本が現存しています。この台本は、番組の内容や構成を研究する上で貴重な資料となっています。

まとめ

『川崎敬三の料理ジョッキー』は、単なる料理番組にとどまらず、当時の社会や文化を反映した番組でした。川崎敬三のキャラクターと、多彩なゲストの協力により、多くの人々に愛され、家庭料理の普及に貢献しました。放送期間は短かったものの、その影響は大きく、後世の料理番組にも影響を与えたと言えるでしょう。

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