市役所前停留場 (広島県)

市役所前停留場の概要

市役所前停留場（しやくしょまえていりゅうじょう）は、広島市中区国泰寺町一丁目に位置する広島電鉄宇品線の路面電車停留場です。この停留場の駅番号はU4で、広島市役所が東側に隣接しています。市役所前停留場は、地域の交通の要所として重要な役割を果たしています。

歴史

市役所前停留場は、1912年11月23日に宇品線が紙屋町から御幸橋までの区間で開業された際に「真菰橋停留場」として設置されました。この名前は、かつてこの地を流れていた西塔川（西堂川）にかかる真菰橋から取られています。停留場が設置された場所はまさにこの真菰橋が存在した場所に相当します。

その後、1919年頃に町名が変更され、停留場名も「公会堂前停留場」に改称されました。この頃、広島市公会堂が近くに存在しましたが、太平洋戦争中に取り壊されました。停留場は1944年に一時的に休止されたものの、1946年に再開しました。この際、停留場名は「市役所前停留場」となりました。

停留場構造

市役所前停留場のホームは、宇品線に沿って位置し、周囲の道路と併用されています。ホームは低床式で、上りと下りの2面があります。それぞれ南北に延びる2本の線路の間に配置されており、上りホームは紙屋町方面、下りホームは広島港方面に向かっています。

2009年に移設されたホームは、ガラス張りの広告付き上屋が取り付けられています。この設置は日本の路面電車停留場の中で初めての試みです。また、バリアフリーに対応している点も優れており、多くの利用者に配慮されています。

運行系統

市役所前停留場には、広島電鉄の運行する複数の系統が乗り入れています。具体的には、1号線、3号線、7号線、0号線が利用可能であり、地域の交通インフラとしっかりと連携しています。

周辺環境

市役所前停留場の周辺には、広島市役所や中区役所、広島中央郵便局などの公共施設が集中しています。また、オフィスビルも多く建ち並び、商業やビジネスの中心地として賑わっています。停留場の北側には国道54号、南側には国道2号（新広島バイパス）が通っています。これにより、交通の便は非常に良好で、日々多くの人が行き交います。

主な周辺施設

• - JAビル
• - NTTドコモ広島大手町ビル
• - 広島県立広島国泰寺高等学校
• - 広島県立西高等学校
• - 広島市立国泰寺中学校
• - 広島市立大手町商業高等学校

バスとの接続

市役所前停留場の近くには「市役所前バス停」が位置しており、広電バス・広島バス・中国JRバス・芸陽バスが停車します。これにより、バスと路面電車の乗り換えもスムーズに行え、利便性がさらに向上しています。

市役所前停留場は、広島市内の交通網の中心としての役割を果たし、地域の人々の日常的な移動を支える重要な交通拠点です。

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