常盤台 (板橋区)

東京都板橋区常盤台の詳細情報

常盤台は、東京都板橋区のほぼ中央に位置する町名で、一丁目から四丁目まであります。この地域は、東武東上線のときわ台駅を中心に発展した住宅地であり、その美しい景観と住みやすさから、多くの人々に愛されています。

地理

常盤台は、板橋区の南部に位置し、東端で石神井川に接しています。東西に長く伸びた地形をしており、東から一丁目、二丁目、三丁目、四丁目と続いています。周辺には、富士見町、双葉町、中板橋、南常盤台、東新町、上板橋、中台、前野町などの町が隣接しています。

主要な道路としては、北辺を走る富士見街道、南辺を通る東武東上線、一丁目の南東部を通る環状七号線（環七通り）、そして三丁目を走る常盤台赤羽線（前野中央通り）があります。

常盤台住宅地の特徴

常盤台一丁目と二丁目は、ときわ台駅の北側に広がる住宅地で、東武鉄道が1930年代に開発しました。このエリアには、商業施設や金融機関、区立文化施設などが集まっており、生活利便性が高いです。一方、三丁目と四丁目は、旧川越街道沿いの畑地が住宅地化された地域で、四丁目の西部は上板橋駅に近く、商業地域としても機能しています。

特に、ときわ台駅北口のロータリーから放射状に伸びる道路は、大田区の田園調布と比較されるほど美しい景観を誇ります。この街並みは、東武鉄道が都市計画課の小宮賢一の設計を採用したことによります。小宮は海外の住宅地を参考に、並木道、袋小路、緑道を配置し、日本では先駆的な住宅地を設計しました。また、分譲時には、住宅以外の建物の建築を制限し、敷地境界を生垣にするという建築協定も設けられました。

この住宅地の敷地はもともと、東武鉄道が西板線の建設を計画していた際に、東上線からの分岐と貨物操車場の建設を予定していた場所でした。しかし、西板線の計画が中止されたため、住宅地として開発されることになりました。

地形

常盤台は、武蔵野台地の成増台の高台に位置しています。一丁目東部には石神井川に向けて下り坂があるものの、それ以外の地域はほぼ平坦です。

河川

地域内には、石神井川が流れています。

地価

2024年1月1日の公示地価によれば、常盤台2-24-5の地点で住宅地の地価は65万5000円/m²となっています。

歴史

廃藩置県以前、常盤台は武蔵国豊島郡上板橋村に属していました。この地域は、字原や字向屋敷と呼ばれていました。

沿革

• - 1871年（明治4年）：浦和県から東京府に編入。
• - 1878年（明治11年）：北豊島郡が設置され、上板橋村は東京府北豊島郡に属する。
• - 1914年（大正3年）：東上鉄道が開通するも、当地には駅は設置されず。
• - 1927年（昭和2年）ごろ：東武鉄道が西板線車両基地用地として現在の常盤台一・二丁目地域の土地を購入。
• - 1929年（昭和4年）：前野飛行場が開設。
• - 1932年（昭和7年）10月1日：板橋区発足に伴い、東京府東京市板橋区上板橋町二・四・五・六丁目となる。東武鉄道が西板線建設計画を撤回。
• - 1930年代：板橋乗合自動車（後の国際興業バス）が路線バスを運行。
• - 1935年（昭和10年）10月20日：東武東上線武蔵常盤駅が開業。
• - 1936年（昭和11年）：東武鉄道が常盤台住宅地の分譲を開始。
• - 1937年（昭和12年）：常盤台公園が設置。
• - 1938年（昭和13年）：常盤台住宅地分譲に伴う土地区画整理事業が完了し、常盤台一丁目および二丁目となる。
• - 1944年（昭和19年）から1945年（昭和20年）：米軍の空襲を受ける。
• - 1950年（昭和25年）：上板橋町の一部が常盤台に編入され、常盤台三丁目となる。
• - 1951年（昭和26年）：板橋区立常盤台小学校が開校。武蔵常盤駅がときわ台駅に改称。
• - 1953年（昭和28年）：水久保公園が設置。
• - 1956年（昭和31年）4月1日：常盤台一丁目の一部が富士見町に編入される。
• - 1960年（昭和35年）：ときわ台駅前に東武ストアが開業。
• - 1961年（昭和36年）5月1日：現在の常盤台一丁目から四丁目の地域が確定。
• - 1964年（昭和39年）：環状七号線が開通。
• - 1970年（昭和45年）：板橋区立中央図書館が開設。
• - 1971年（昭和46年）：イトーヨーカドー上板橋店が開業。
• - 1986年（昭和61年）：東京教育大学宿舎跡地に板橋区立平和公園が開設。
• - 1988年（昭和63年）：教育科学館が開設。
• - 2003年（平成15年）：「ときわ台街づくり委員会」が発足。
• - 2004年（平成16年）：東京都により、常盤台一・二丁目地区が「街並み景観重点地区」に指定。
• - 2007年（平成19年）：「ときわ台景観ガイドライン」が東京都により告示。
• - 2021年（令和3年）：板橋区立中央図書館が常盤台四丁目に移転。

地名の由来

地名の由来は、上板橋村の鎮守である天祖神社の常盤の松に由来します。また、天祖神社に伝わる祝詞に由来するという説もあります。「常盤台」の町名は、常盤台土地区画整理組合が命名し、土地区画整理事業完了後に行政上の町名となりました。

世帯数と人口

2024年3月31日現在、板橋区の発表によれば、常盤台の世帯数と人口は以下の通りです。

（具体的な数値は割愛。原文参照。）

国勢調査による人口と世帯数の推移も確認できます。

学区

区立小・中学校の学区は以下の通りです（2021年8月時点）。

（具体的な学校名は割愛。原文参照。）

事業所

2021年の経済センサス調査によると、常盤台の事業所数と従業員数は以下の通りです。

（具体的な数値は割愛。原文参照。）

経済センサスによる事業所数と従業員数の推移も確認できます。

交通

鉄道

• - 東武鉄道 東武東上線：

- ときわ台駅
- 上板橋駅（北口ロータリーは常盤台四丁目）
- 上り：池袋方面
- 下り：成増・川越市・寄居方面

バス

• - 国際興業バス
• - 都営バス
• - 関東バス

道路

• - 東京都道318号環状七号線（環七通り）
• - 東京都道445号常盤台赤羽線（前野中央通り）
• - 富士見街道

施設

一丁目

• - 板橋区立常盤台小学校
• - 帝都幼稚園
• - 板橋常盤台郵便局
• - 常盤台公園
• - 三井住友銀行ときわ台支店
• - 冨士大石寺顕正会東京会館
• - 山芳製菓本社

二丁目

• - 冨士大石寺顕正会芙蓉会館
• - 朔望会常盤台外科病院
• - りそな銀行常盤台支店
• - 常盤台パブテスト教会・めぐみ幼稚園

三丁目

• - 板橋常盤台三郵便局
• - 水久保公園
• - 板橋区常盤台区民事務所・常盤台地域センター

四丁目

• - 板橋区立平和公園
• - 板橋区立中央図書館
• - 板橋区立教育科学館
• - イトーヨーカドー上板橋店

周辺には、よしや常盤台店、東武ストア前野町店、三徳ときわ台店などのスーパーマーケットもあります。

過去に存在した施設

前野飛行場

1929年に開設された飛行場ですが、東武鉄道の西板線計画撤回に伴い、1933年ごろに廃止されました。

フエンテ（東武ストア）常盤台店

ときわ台駅ロータリー西隣にありましたが、2019年3月31日に閉店し、現在はコインパーキングになっています。

その他

• - 郵便番号：174-0071（集配局：板橋北郵便局）

脚注

（原文参照）

関連項目

• - 高級住宅地
• - 常盤台 (曖昧さ回避)

外部リンク

• - 板橋区公式サイト
• - 常盤台散歩（東武東上線の田園調布） - 東京紅團
• - 常盤台まちづくり - ウェイバックマシン

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