広島市立基町小学校

広島市立基町小学校

広島市中区基町に位置する公立小学校、広島市立基町小学校は、多様な背景を持つ児童たちが集う学び舎です。

概要

広島市の中心部に位置し、開校当初から韓国籍、朝鮮籍の児童が多く在籍しています。近隣の公営住宅に住む児童が多く、中国残留孤児の家族も多く住み着いた地域にあります。また、日本への留学生の子女も多く、全校児童の3割以上が帰国・入国児童であり、特に中国人児童が多いことが特徴です。近年は地域の高齢化が進み、市内中心部の小学校でありながら児童数は減少傾向にあります。

学区は広島市立幟町中学校の学区に含まれており、公立中学校への進学の際は幟町中学校に進むことになります（学校選択制により他の中学校を選択することも可能です）。

校内には被爆エノキの像が設置されており、国内外から平和学習のために多くの人々が訪れます。

現在、広島市の方針により児童数の少ない小学校を近隣校へ統合する計画が進められており、本校も広島市立白島小学校への統合が検討されていますが、地域住民や卒業生からは強い反発の声が上がっています。

沿革

1971年（昭和46年） - 南校舎建築。
1972年（昭和47年）
時期不明 - 校舎管理棟・西校舎建築。
4月 - 創立。開校時点の児童数は、1学年から4学年の352名。
1973年（昭和48年） - 地下プール完成。屋内運動場建築。
1974年（昭和49年） - プール温水施設新設。
1975年（昭和50年） - 校歌制定（作詞:野地潤家、作曲:井上一清）。
1976年（昭和51年） - 広島市民病院内に病弱学級設置。
2016年（平成28年） - 校舎管理棟の耐震補強工事実施。
2021年（令和3年）11月13日 - 創立50周年記念式典挙行。

特徴的な活動

被爆エノキ

原爆投下時に広島第2陸軍病院の庭にあった被爆エノキを守る運動を1979年から開始しました。1984年の台風で大きな被害を受けましたが、翌年には新芽を出し再生しました。しかし、1989年に枯死してしまい、その後二世となる樹木が植樹されました。1996年には被爆エノキの像が作成され、平和の象徴として大切にされています。

国際理解教育

1982年、1984年から1989年まで発明協会から児童生徒発明工夫展学校賞を受賞しました。

1991年度から1998年度まで文部省から中国帰国子女教育研究校に指定されるなど、国際理解教育に力を入れています。2008年度には7カ国からの児童が在籍していました。1994年に博報堂から国際理解教育部門で博報賞を受賞、2006年には日本ユネスコ協会から学校部門の奨励賞を受賞するなど、その取り組みは高く評価されています。

周辺施設

広島市立基町幼稚園 - 同一敷地内
広島市立基町保育園 - 隣接
市営基町高層アパート - 隣接
広島基町郵便局
広島市立基町児童館 - 広島市道を挟んで隣接
基町ショッピングセンター - 広島市道を挟んで隣接
国道54号線
広島城 - 国道54号線を挟んで隣接
広島護国神社
広島県警広島中央警察署基町交番
広島市中央公園
エディオンピースウイング広島 - 広島市道を挟んで一部隣接
広島グリーンアリーナ
旧太田川

学校南側の紙屋町周辺には、広島市立中央図書館、ひろしま美術館、広島市立広島市民病院などの公共施設や、広島バスセンター、基町クレドなどの商業施設が集まっています。

交通アクセス

広島バス「23号 横県線」・「23-1号 横県線」: 「基町小学校前」停留所下車
上り線（横川駅発）: 徒歩約110m・約2分
下り線（横川駅行）: 徒歩約135m・約2分
広島交通バス・中国JRバス: 「基町」停留所下車
広島バスセンター・広島駅方面行: 徒歩約435m・約7分
新白島駅・可部・牛田・高陽方面行: 徒歩約430m・約7分
広島高速交通広島新交通1号線（アストラムライン）城北駅: 徒歩約490m・約8分
JR西日本山陽本線・可部線横川駅: 上述の広島バスに乗車、「基町小学校前」停留所下車。
広島電鉄横川線（横川駅停留場）: 寺町停留場下車後、徒歩約1.25km弱・約19分。

関連項目

広島県小学校一覧

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