広島県道49号本郷大和線

広島県道49号本郷大和線

広島県道49号本郷大和線（ひろしまけんどう49ごう ほんごう だいわせん）は、広島県三原市内を走る主要な県道の一つです。三原市本郷町南方地区を起点とし、同市大和町下徳良地区を終点とするこの路線は、地域における交通の要衝を結んでいます。

概要

この県道の重要な特徴は、路線の大部分が地域高規格道路である「広島中央フライトロード」の一部を構成している点です。特に、三原市本郷町善入寺地区から終点である大和町下徳良地区までの区間がこれに該当します。これにより、広島空港へのアクセスを担う重要な連絡道路としての役割を果たしています。

路線データ

起点：三原市本郷町南方（日名内（上）交差点、国道2号に接続）
終点：三原市大和町下徳良（下徳良交差点、国道432号および広島県道154号大和久井線に接続）
愛称：「広島中央フライトロード」
自動車専用区間：空港インターチェンジ（三原市本郷町善入寺）から大和南インターチェンジ（三原市大和町大草）までの区間が自動車専用道路に指定されています。

沿革

本路線は、地域の主要な交通網を担う路線として位置づけられています。

1993年（平成5年）5月11日：建設省（現在の国土交通省）により、本郷大和線が主要地方道として指定されました。
その後、広島中央フライトロードとして段階的に整備が進められました。
2002年（平成14年）3月には、棲真寺インターチェンジから大和南インターチェンジまでの区間が開通しました。
2011年（平成23年）4月20日には、空港インターチェンジから棲真寺インターチェンジまでの区間が開通し、主要区間の供用が開始されました。この開通に際しては、当時発生した東日本大震災への配慮から式典は中止され、正午からの供用開始となりました。

路線状況

道路状況は概ね良好であり、全線にわたって2車線から4車線が確保されています。

ただし、前述の通り、空港インターチェンジから大和南インターチェンジ間は地域高規格道路「広島中央フライトロード」の一部であり、自動車専用道路として供用されています。この区間では、道路法に基づき、歩行者、軽車両、小型自動二輪車、ミニカー、および道路交通法上の原動機付自転車は通行が禁止されています。利用の際は注意が必要です。また、この路線は広島県道33号瀬野川福富本郷線とは直接接続しておらず、広島空港大橋の下を通過する形となっています。

重複区間

広島県道343号下徳良本郷線（三原市大和町大草の大和南インター入口交差点から三原市大和町下徳良の下徳良交差点までの区間）

主な道路施設

インターチェンジ

空港インターチェンジ
棲真寺インターチェンジ
大和南インターチェンジ

トンネル

善入寺トンネル
花園トンネル
棲真寺トンネル

橋梁

広島空港大橋（広島スカイアーチ）：本路線の象徴的な構造物の一つです。2011年時点では日本国内最大のアーチ橋として知られていました。全長800メートルにおよび、そのうちアーチ部は500メートル、アーチスパンは380メートルです。橋の最高地上高は約190メートルに達し、壮大なスケールで沼田川渓谷を跨いでいます。建設には約300億円が投じられ、これは第一期建設区間の総事業費約650億円のおよそ5分の2を占める額でした。正式名称は「広島空港大橋」ですが、「広島スカイアーチ」という愛称で親しまれています。

地理

通過する自治体：広島県三原市のみを通過します。

交差する主な道路：
国道2号
国道432号
広島県道154号大和久井線
広島県道343号下徳良本郷線（重複区間）

沿線の主な施設：
サテライト山陽（競輪場外車券売場）
広島空港
棲真寺公園
* 果実の森公園

この路線は、三原市内の地域間連携および広島空港へのアクセス向上に大きく貢献しています。

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