庄司大介

庄司 大介

庄司 大介（しょうじ だいすけ）氏は、1974年6月18日に東京都で生を受け、静岡県焼津市で育ちました。プロ野球界では外野手として活躍した元選手です。

アマチュア時代

野球との出会いは小学4年生の時でした。高校は静清工業高校に進み、投手としてチームを牽引。1992年夏の静岡県予選では、エースとしてマウンドに立ち、チームを決勝進出に導く活躍を見せました。卒業後は東都大学野球連盟に加盟する国士舘大学に進学。大学2年次からは外野手へとポジションを変更しました。大学1部リーグでは通算2シーズンに出場し、11試合で28打席に立ち5本の安打を記録しましたが、本塁打や打点は生まれませんでした。

大学卒業後、1997年からは社会人野球の強豪、河合楽器でプレーを開始しました。ここでは主にチームの4番打者として活躍し、都市対抗野球大会には二度にわたり出場。1999年には、6月13日に行われた都市対抗静岡県代表決定戦で顔面に死球を受け、意識を失うほどの複雑骨折という重傷を負いました。しかし、医師を説得して驚異的な早期回復を遂げ、本大会にも出場するという強い精神力と野球への執念を見せました。年齢を考慮し、プロ野球に挑戦する最後の機会と考えた庄司氏は、4年目にあたる2000年8月に河合楽器を退社します。

プロ入り

河合楽器退社後、国士舘大学の臨時コーチを務める傍ら、同年11月にオリックス・ブルーウェーブの入団テストを受験し、見事に合格を勝ち取ります。そして、同年のドラフト会議で9位指名を受け、プロ契約を結びました。契約金はゼロでしたが、年俸480万円に道具購入などの支度金100万円という条件でのスタートとなりました。

プロ野球時代（オリックス・ブルーウェーブ）

プロ入り後、2001年から2002年までの2年間、オリックス・ブルーウェーブに在籍しました。背番号は64番でした。

プロ1年目の2001年は、開幕から一軍キャンプに帯同し、シーズン終盤の9月29日、対西武ライオンズ戦（グリーンスタジアム神戸）で待望の一軍初出場を果たしました。この試合では7回裏に三輪隆選手の代打として出場し、プロ初打席は四球を選んでいます。

プロ2年目の2002年は、7月4日に一軍昇格。その2日後の7月6日に行われた対日本ハムファイターズ戦（グリーンスタジアム神戸）では、9番・右翼手としてプロ入り初先発出場を果たしました。しかし、この試合の第1打席でバントを失敗し、さらに走者が牽制球でアウトになるという不運が重なったことに動揺したためか、その後安打を放つことはできませんでした。この試合の後、わずか2日で再び二軍へと降格となります。

結局、プロ野球生活での一軍出場は、この2年間でわずか2試合にとどまりました。2002年シーズン終了後、庄司氏は球団から戦力外通告を受けます。当時は打撃に手応えを感じ始めており、退団が決まっていたコーチからもプロで通用すると評価されていたことから、他の球団での現役続行を目指し、12球団合同トライアウトを受験しました。しかし、残念ながら獲得に乗り出す球団は現れませんでした。

プロ引退後

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後、庄司氏は様々な分野で活動しました。2004年には不動産会社であるケン・コーポレーションに入社。同社が所属する日本不動産野球連盟の軟式野球チームでは、肩に痛みを抱えながらも投手兼主砲としてチームの中心選手として活躍しました。同社には2007年まで在籍しました。

2006年にはABC東京野球クラブに加入し、ここでも野球を続けました。2009年にはコーチも兼任しましたが、同年限りでクラブが廃部となったため、このチームでの活動も終了しました。

ケン・コーポレーション退社後、庄司氏はジブラルタ生命保険で営業職としても活動していました。2013年2月からは、オリックス時代のチームメイトであった高見澤考史氏が代表を務める有限会社アーデルバッティングドームに勤務しましたが、こちらも2018年頃に退社しています。

多才な一面もあり、特技としてピアノの調律を挙げています。これは、社会人時代に河合楽器（楽器メーカー）で勤務していた際に習得した技能です。

野球界でのキャリアだけでなく、実業界においても多様な経験を積んできた庄司大介氏の人生は、多くの挑戦と変化に満ちています。

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