弁財 (上尾市)

弁財（べんざい）

弁財は、埼玉県上尾市の町名であり、一丁目と二丁目に分かれた現行の行政地名として存在しています。郵便番号は362-0076で、上尾市の人口統計においては大石地区の一部として分類されています。

地理

この町は埼玉県の中央部、特に上尾市の大宮台地の上に位置しており、地理的には柏座と隣接し北側には春日や浅間台が広がっています。町の中心部を横切るように「はなみずき通り」が通り、さらに西側には鴨川が流れています。弁財通りには「弁財商栄会」の名前が刻まれた街灯が設置されており、かつて存在した商店街の雰囲気を感じさせます。弁財全体は市街化区域に指定されており、主に低層住居専用地域が広がっています。

地価

2017年に公表されたデータによると、住宅地の地価は弁財二丁目7−12地点で12万1000円/m²とされています。

歴史

弁財は、江戸時代から存在する武蔵国足立郡の弁財村に由来しています。村の名は、昌福寺に祀られた弁財天社から来ているとされています。弁財村は、当時の「武蔵田園簿」や「元禄郷帳」によると、田が83石、畑が206石、その他の山高が数石の広がりを持つ村でした。歴史的には旗本の知行地であり、明治維新後も村として存続し続けました。

1868年には武蔵知県事の管轄となり、1871年には埼玉県に編入されました。1889年には町村制施行の結果、弁財村が大石村として再編成され、1958年には市制施行に伴い、上尾市となりました。近年では、街づくりに携わる協議会も設立され、地域の発展が目指されています。

教育

弁財の地域には小学校と中学校の学区が設定されており、上尾市立富士見小学校と上尾市立上尾中学校が指定されています。これにより、地域の子どもたちは学びの場を確保されています。

交通

弁財内には鉄道が通っていないため、最寄り駅はJR東日本高崎線の上尾駅になりますが、距離は約1.5キロメートルと距離があります。周辺の道は、「はなみずき通り」と「弁財通り」が主要なアクセス路となっており、バス路線も整備されています。地域内にはバス停も設置され、西上尾第一団地方面へ多くの路線バスが運行されています。

文化財と祭事

地域に残る文化財として、弁財の浅間塚や大山灯籠行事が市の登録文化財に指定されています。これらの伝統行事や遺跡は、地域の歴史や文化を語る重要な存在です。

施設

弁財地域には、かつての神社や現在の市民館、幼稚園が存在します。また、地域内には避難場所も指定されているため、災害時の対策にも配慮されています。全体として、弁財は歴史を重んじつつ、住民による地域活性化の取り組みが進められている町です。

もう一度検索