待ちうた (au)

待ちうたとは

「待ちうた」は、KDDIが提供するauのサービスで、電話をかけてきた相手に聞こえる呼出音を、あらかじめ設定した歌やボイスに変更できる機能です。KDDIの登録商標（第5276987号）であり、2009年秋頃までは「EZ待ちうた」という名称で提供されていました。ソフトバンクもKDDIから商標使用許諾を受け、同様のサービスを提供していましたが、2018年3月29日をもってサービスを終了しています。

サービス概要

待ちうたサービスは、2005年2月1日にNTTドコモグループの「メロディコール」に追随する形で開始されました。利用にはauへの申し込みが必要で、月額105円の利用料金がかかります。

待ちうたを契約しているau携帯電話に電話をかけると、相手が電話に出るまでの間、設定された音楽やボイスが再生されます。楽曲は最大20曲までMyリストに登録でき、登録した曲の中から待ちうたとして使用する曲を選択できます。このサービスはネットワークサービスであるため、着うたのように楽曲が携帯電話端末に保存されることはありません。

待ちうたが再生される発信元の電話会社は、携帯電話各社に加え、固定電話ではKDDIのほか、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、ソフトバンク、楽天コミュニケーションズ、メディア、九州通信ネットワークなどが含まれています。さらに、2009年10月5日以降は、ウィルコム、東北インテリジェント通信、中部テレコミュニケーション、ケイ・オプティコム、エネルギア・コミュニケーションズ、STNet（IP電話（0AB - J、050）のみ）、ソフトバンクBB、ジェイコム東京、ジェイコム湘南、ジェイコムさいたま、ジェイコム千葉、ジェイコム関東、土浦ケーブルテレビ、ジェイコムウエスト、ケーブルネット神戸芦屋、ジェイコム福岡、ジェイコム北九州、ケーブルネット下関、テクノロジーネットワークス、KVH、NTTぷらら、エヌ・ティ・ティ エムイー、ZIP Telecomが新たに加わりました。

多様な聞かせ方

待ちうたサービスでは、時間帯や曜日ごとに異なる音楽を設定することができます。例えば、特定の日時の間だけ特定の音楽を流すように設定したり、曜日ごとに異なる音楽を設定したりすることができます。これらの設定が重複した場合、「日付→曜日→時間」の順で優先されます。例えば、10月1日の10時から12時、毎週日曜日の8時から15時、毎日9時から17時という設定をした場合、日曜日の8時から15時の間は「日曜日8-15時」の設定が優先され、10月1日の10時から12時は曜日に関わらず「10月1日10-12時」の設定が優先されます。曜日を設定する場合は、時間も合わせて設定する必要があります。

さらに、特定の相手ごとに聞かせる曲を変えることも可能です。1つのグループに最大10人まで登録でき、最大5グループ（合計50人）までグループを作成できます。グループごとに異なる音楽を設定することで、相手に合わせた待ちうたを楽しむことができます。

待ちうた情報お知らせサービス

待ちうたを登録しているauユーザーに電話をかけた際に、流れた待ちうたの曲名やアーティストを知りたい場合、「待ちうた情報お知らせサービス」を利用できます。電話を切った後、指定された有料電話番号（090-4444-1460）に電話をかけると、Cメールで直前に聞いた曲のタイトルとアーティスト情報が送られてきます。ただし、このサービスはauユーザーに発信した場合のみ利用可能で、他社のサービス利用者には利用できません。

まとめ

待ちうたは、auのユーザーが電話の着信音をパーソナライズできる便利なサービスです。時間帯や曜日、特定の相手に合わせて音楽を変えることで、より個性的なコミュニケーションを楽しむことができます。豊富な楽曲の中からお気に入りの曲を設定し、自分らしい待ちうた体験をしてみてはいかがでしょうか。

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