御坂山地

御坂山地について

御坂山地は、山梨県南部に位置する東西に連なる山地です。甲府盆地と富士山北麓、そして桂川（相模川）流域との間に横たわっています。東から高川山、三つ峠、御坂山、黒岳、節刀ヶ岳などの山々が連なり、変化に富んだ地形と豊かな自然が特徴です。

地理

御坂山地は、甲府盆地と富士山北麓の間を東西に約40kmにわたり伸びています。山地の北東部は奥秩父山塊の大菩薩連嶺に接続し、西端は富士川近くまで達しています。南西部は本栖湖付近で天子山地と連なっています。

山地を構成する地層は、新生代新第三紀中新世の御坂層の堆積岩類と、それを貫く花崗岩です。富士五湖周辺の南側は富士箱根伊豆国立公園の特別地域に指定されており、手付かずの自然が残されています。また、山地西端の大畠山と蛾ケ岳付近の山稜地域と、四尾連湖周辺は四尾連湖県立自然公園に指定されています。

主な山

御坂山地の主な山を東から順に以下に示します。

高川山（976m）
三つ峠（1,785m）
御坂山（1,596m）
黒岳（1,793m）- 御坂山地最高峰
節刀ヶ岳（1,736m）

主な峠

御坂山地には、多くの峠道が存在します。主な峠を以下に示します。

清八峠
御坂峠
すずらん峠
新道峠、大石峠
鍵掛峠
日坂峠
鳥坂峠
黒坂峠
鶯宿峠
右左口峠、関原峠、大峠、桜峠
八坂峠、アンバ峠、地蔵峠
折門峠
四尾連峠
笹子峠（1,096m）

これらの峠は、古くから地域間の交通路として利用され、現在もハイキングコースとして親しまれています。

源流の河川

御坂山地は、複数の河川の源流となっています。東側と北東側の山域は相模川水系の桂川などの支流の源流となり、太平洋側の駿河湾へ注ぎます。西側と北西側の山域は富士川水系の笛吹川などの支流の源流で、同じく駿河湾へ流れます。南側の山域は、本栖湖、精進湖、西湖、河口湖へと流れる河川の源流となっています。

交通・アクセス

御坂山地へのアクセスは、以下の道路や鉄道が利用できます。

国道137号：山地の東側を縦断し、御坂トンネルや旧御坂トンネルが通る。
山梨県道708号富士河口湖笛吹線：国道137号の旧道。
山梨県道36号笛吹市川三郷線：山地の中央付近を縦断し、新鳥坂トンネルと若彦トンネルが通る。
国道358号：山地の西側を縦断し、右左口トンネルと精進湖トンネルが通る。
国道139号：山地の南麓を通る。
中央自動車道富士吉田線：山地の南東麓を通る。
富士急行線：山地の南東麓を通る。
* JR身延線：山地の西麓を通る。

また、南側の足和田山の尾根沿いには東海自然歩道が通っており、ハイキングを楽しむことができます。

御坂山地の風景

御坂山地は、四季折々の美しい風景が楽しめる場所です。春には新緑が美しく、夏には避暑地として賑わいます。秋には紅葉が山々を彩り、冬には雪景色が広がります。富士山を望む絶景スポットも多く、多くの観光客や登山客が訪れます。

特に、御坂峠からの眺めは素晴らしく、富士山と河口湖を一望できます。また、四尾連湖や周辺の自然も美しく、湖畔の散策やキャンプなどが楽しめます。

その他

御坂山地の山域には、カムイみさかスキー場があり、冬にはスキーやスノーボードを楽しむことができます。

御坂山地は、自然豊かな山々や湖、峠道など、さまざまな魅力を持つエリアです。ハイキングや登山、観光など、様々な目的で訪れることができます。

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