志賀城

志賀城（しがじょう）について

志賀城は長野県佐久市に存在した日本の城で、築城時期は正確には特定されていません。戦国時代には笠原清繁が城主として城を治めていました。この城は東西に約220メートル、南北は約40メートルほどの規模を持ち、地形的には南側が断崖、北側が急斜面という防御に適した位置にあります。さらに、城へのアクセス路には堀切や廓が設けられ、さらには西方にも三つの廓、中央には五つの廓が存在して、堅固な防御体制を形成していました。

小田井原の戦い

志賀城が歴史上名を挙げたのは、小田井原の戦いにおいてです。天文16年（1546年）、武田晴信は佐久郡を支配下に置くため、志賀城を攻撃しました。この時、笠原清繁は関東管領の上杉憲政に援軍を要請し、さらに上野国から武将高田憲頼も城に入城して、城の防衛を強化しました。

しかし、武田軍が城を包囲する中で、上杉の援軍は碓氷峠を越えて志賀城への進軍を試みます。しかし、武田軍の指揮官である板垣信方、甘利虎泰、横田高松らによって、この援軍は小田井原の戦いで壊滅的な打撃を受けました。武田晴信はその後、城内の士気を低下させるために、攻め落とした敵の首級を3,000も城の周囲に掲げ並べたとの伝承が残っています。最終的に志賀城は陥落し、笠原清繁や高田憲頼を含む300余名の城兵が戦死、また多くの者は捕らえられ、奴隷労働者として人身売買されました。こうして志賀城は歴史の中に消え、その後の記録は散逸してしまいました。

現在の志賀城址

現在、志賀城の城跡は雲興寺からアクセス可能で、いくらかの石垣が残っています。また、城下には笠原清繁の首塚とされる五輪塔も見られ、この地域の歴史を物語っています。

現地情報

• - 所在地: 長野県佐久市志賀3611

交通アクセス

• - JR東日本: 佐久平駅からタクシーで20分
• - しなの鉄道: 岩村田駅からタクシーで15分
• - 自動車: 上信越自動車道 佐久インターチェンジまたは佐久平スマートインターチェンジから車で15分

このように、志賀城は歴史的な価値をあたえる重要な遺構であり、訪れることでその歴史を感じることができます。

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