斤部

斤部（きんぶ）について

斤部は漢字を部首に分類する際の一つのグループであり、漢字の構造や意味を理解する上で非常に重要な要素です。この部首は、康熙字典において214部首の69番目に位置し、4画の部首としても知られています。

斤の意味

この部首を代表する字「斤」は、木材を切るための道具である斧を指します。この字の形は斧を象徴しており、木を斬ることに関連する意味合いを持ちます。そのため、斤部を持つ漢字は、木を切るという動作や、斧そのものを示すことが多いです。

部首の通称

部首には国や地域によって異なる通称があります。以下にいくつかの例を挙げます。

• - 日本 : おの・おのづくり・きん
• - 中国 : 斤字旁
• - 韓国 : 도끼근부（dokki geun bu、斧の斤部）
• - 英米 : Radical axe

これらの名前は、部首が持つ意味をそれぞれの言語で表現したものです。

部首字「斤」

部首自体は、単独で「斤」と表記されます。ここでは、音訓などを詳しく見ていきましょう。

• - 広韻 : 挙欣切、欣韻
• - 詩韻 : 欣韻、平声
• - 三十六字母 : 見母

日本語での読み

日本語では、斤に対する音読みは「キン」であり、訓読みは「おの」となります。このように、日本語においても斤の読み方はシンプルで記憶しやすいです。

中国語では

中国語の場合、「斤」はピンインで「jīn」と表記され、注音符号では「ㄐㄧㄣ」、ウェード式では「chin 1」となります。このように、されに多様な表記方法が存在する点も興味深いです。

朝鮮語の読み

朝鮮語では、斤部は「도끼근부」（dokki geun bu）と呼ばれます。「도끼」は斧を意味し、斤部の特性をよく表しています。

例字

斤部に関する漢字には、いくつかの例があります。以下に主な漢字をあげてみましょう：

• - 斤 (金属を測る単位としても用いられる)
• - 斥 (追い払う)
• - 斧 (木を切るための道具)
• - 斬 (切り落とす)
• - 斯 (この、あの、そう)
• - 新 (新しい、生まれたばかりの)
• - 断 (切る、分ける)

これらの字は、斤部の特性を反映しており、木を切る、または切ることに関連する意味合いを持っています。このように、斤部は漢字の中でも非常に具体的なイメージを持った部首の一つであり、漢字の豊かさを示していると言えます。

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