新屋信号所

新屋信号所（にいやしんごうしょ）は、群馬県甘楽郡甘楽町金井に位置する上信電鉄上信線の信号場です。この信号場は、1980年代初頭に上信線で行われた近代化事業の一環として、赤津信号所とともに設置されました。近代化の目的は、輸送能力を向上させるために列車の運行本数を増やすことにありました。

歴史

1981年（昭和56年）11月12日に開業しました。

構造

新屋信号所の位置は、両隣の駅である西吉井駅と上州新屋駅の間にあります。西吉井駅と上州新屋駅はどちらも単線構造で列車交換ができません。新屋信号所は上州新屋駅寄りに位置し、主に日中の列車交換に使用されています。しかし、上信線に存在する3つの信号場（佐野信号所、赤津信号所、新屋信号所）の中で、1日あたりの使用頻度が最も低いという特徴があります。

構内には片開き分岐器が使用されており、2本の線路のうち1本は出入り口ともに分岐器の直線側を通る配線となっています。この線路には上下双方向に出発信号機が設置され、上り・下り共用の主本線として機能する一線スルー方式が採用されています。これにより、上り列車は列車交換を行う場合に副本線に転線しますが、列車交換の必要がない場合は主本線をそのまま通過することができます。

特筆すべき点として、佐野信号所や赤津信号所と同様に、副本線側の出発信号機は上り方面にのみ設置されているため、下り列車は副本線へ入線することができません。この構造は、信号場の効率的な運用と安全確保のために設計されたものです。

隣の駅

上信電鉄

■上信線

西吉井駅 - 新屋信号所 - 上州新屋駅

その他

新屋信号所のような信号場は、列車の運行を円滑に進める上で重要な役割を果たします。特に単線区間においては、列車交換を行うための場所として必要不可欠です。新屋信号所は、上信線の列車運行を支える重要な施設の一つと言えるでしょう。

関連項目

日本の信号場一覧

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