新田辺駅
新田辺駅（しんたなべえき）は、京都府京田辺市河原食田に位置する、近畿日本鉄道（近鉄）京都線の鉄道駅です。駅番号はB16が付与されています。
京田辺市の中心部に位置し、市の代表駅としての役割を担っています。駅長が配置されており、列車を収容する車庫も併設されています。当駅は京都方面からの列車にとって重要な折り返し拠点であり、終日多くの列車がここで折り返しています。特に京都市営地下鉄烏丸線から直通する普通列車は、一部駅のホーム有効長の関係から、全て当駅で折り返し運転を行っています。また、準急列車も当駅が終点となります。
地域の発展に伴い、駅周辺の様相は変化してきました。古くから市の中心地は駅の西側に位置していましたが、1960年代以降は駅の東側で住宅や団地の開発が進み、個人商店やスーパーマーケット、医療施設などが増加しました（現在のキララ商店街周辺）。駅舎が橋上化された後は、新田辺駅の西側（JR京田辺駅の東側に相当）でも大規模な開発が進み、駅西側のロータリーには「一休さん」の像が複数設置されています。また、近隣の興戸駅や三山木駅と同様に、同志社大学や同志社女子大学の学生が多く下宿する地域でもあります。
歴史
新田辺駅は、1928年（昭和3年）11月3日に奈良電気鉄道の桃山御陵前駅と西大寺駅（現在の大和西大寺駅）間が開通した際に開業しました。その後、1963年（昭和38年）10月1日には会社の合併により近畿日本鉄道の京都線の駅となりました。駅舎の橋上化工事は1986年（昭和61年）7月に始まり、1988年（昭和63年）10月9日には新しい橋上駅舎の使用が開始され、同時にバスターミナルも供用開始されました。バリアフリー対応として、1997年（平成9年）12月5日にはコンコースとホームを結ぶエレベーターが、2010年（平成22年）2月18日には東口のエレベーターがそれぞれ供用を開始しています。特にホームエレベーターは、国内の鉄道駅では初めての試みとして、上階と下階で出入口が直角に配置された形式が採用されました。近年では、2023年（令和5年）1月より改札口が無人化され、特別な用務がある場合はインターホンを通じてオペレーターが対応する方式に変更されています。橋上駅舎化以前は、駅の西側に駅本屋があり、構内踏切でホームに連絡する形態でしたが、後に東側の発展に伴い改札口が増設されていました。
駅構造・のりば
駅構造は島式ホーム2面4線を有する地上駅で、その上部に橋上駅舎が設けられています。ホームの有効長は6両編成に対応しています。改札口は一箇所のみ設置されており、駅の東西に出入口があります。西側の出入口には駅ビルが併設されています。
のりばは以下の通り配置されています。
1番線：主に大和西大寺・奈良方面行き
2番線：主に大和西大寺・奈良方面行き
3番線：主に京都・国際会館方面行き
4番線：主に京都・国際会館方面行き
内側の2線（2番線と3番線）が列車の主要な走行に使用される主本線、外側の2線（1番線と4番線）が特急・急行などの通過待ちや停車に使用される待避線となっています。1番線は駅の南側にある市道（かつての国道307号）の踏切を越えた先にある引き上げ線に繋がっており、折り返し列車はこの引き上げ線を経由して上り線に入線するか、直接隣接する新田辺車庫へ入庫して折り返す運用があります。新田辺車庫へは全ホームから出入庫が可能ですが、配線の関係上、多くの留置線へ入庫するには駅構内で一度スイッチバックを行う必要があります。
駅設備・営業面
PiTaPaやICOCAなどの交通系ICカードに対応した自動改札機および自動精算機が設置されており、自動精算機では回数券カードやICカードのチャージも可能です。特急券は専用の自動券売機で購入でき、一部時間帯を除いて駅窓口でも購入が可能です。定期券は黒色の自動券売機で購入できるほか、窓口でのサポートも提供されています。駅構内には近鉄リテーリングが運営するファミリーマート（改札外の橋上店と同駅前店）が設置されており、有人売店設置駅に指定されています。
ダイヤ面
当駅には特急を除く全ての一般列車が停車します。前述の通り、京都線における重要な折り返し拠点です。ラッシュ時に京都駅から運行される準急列車や、終日設定されている京都市営地下鉄烏丸線国際会館駅へ直通する普通列車（ごく一部を除く）は、当駅が運転区間の南限となっています。かつては一部列車で車両の連結・解放作業が行われていましたが、2022年12月17日のダイヤ変更により大部分の普通列車が当駅での折り返し運転に切り替わり、この作業は解消されました。これにより、一時的に当駅での乗り換えが必須となるケースが増えましたが、2024年3月16日のダイヤ変更では、多くの普通列車が4両編成での京都線内通し運転に戻されています。なお、平日朝には当駅始発の近鉄宮津行き普通列車が定期的に設定されています。
日中の時間帯には、急行列車が1時間あたり4本、京都方面への普通列車が6本（うち2本は地下鉄烏丸線へ直通）、大和西大寺方面への普通列車が3本停車します。急行列車はかつて、1977年1月17日以前は大和西大寺駅との間ノンストップでしたが、以降高の原駅（1977年1月18日より）、新祝園駅（2000年3月15日より）にも停車するようになりました。
利用状況
2023年11月7日の調査に基づく1日の平均乗降人員は21,495人です。これは近鉄京都線の途中駅としては、近鉄丹波橋駅、高の原駅、大久保駅に次いで4番目に多い利用者数です。当駅は松井山手地区や八幡市、枚方市東部など周辺地域との連絡地点ともなっており、特に朝夕の通勤・通学時間帯には比較的混雑が見られます。
駅周辺
駅の東西で異なる特徴を持つ地域が広がっています。
東側：駅東側には「キララ商店街」と呼ばれる商店街があり、事務用椅子を使った耐久レース「いす-1GP」発祥の地として知られています。その他、京都田辺河原郵便局や京都地方法務局京田辺出張所、京都府立田辺高等学校、京都インターナショナルユニバーシティなどがあります。駅の北東にある市営駐輪場ではレンタサイクルの利用も可能です。周辺には木津川が流れ、京都府道801号京都八幡木津自転車道線が通っています。
西側：駅の西側には、JR西日本学研都市線の京田辺駅があり、徒歩約5分で乗り換えが可能です。京田辺駅の近くにはアル・プラザ京田辺や京田辺市立中央図書館（かつての町役場跡地）、新田辺郵便局、京都田辺公共職業安定所、田辺中央病院などが立地しています。また、近鉄西大寺検車区新田辺車庫や新田辺列車区もこの方面にあります。主要道路として京都府道22号八幡木津線や山手幹線が通じています。少し離れた場所には、酬恩庵（一休寺）や甘南備山、枚方市東部公園などがあります。
バス路線
駅前からは、京阪バス、京都京阪バス、奈良交通の3社による路線バスが運行されています。京阪バスと京都京阪バスは「近鉄新田辺」、奈良交通は「新田辺駅」と、停留所名が異なります。
隣の駅
近畿日本鉄道 京都線における当駅の隣の駅は以下の通りです。
■急行：大久保駅 (B12) - 新田辺駅 (B16) - 新祝園駅 (B21)
ただし、京都発近鉄宮津行きの急行列車は、当駅の次が興戸駅 (B17) となります。
文化パルク城陽でのイベント開催時には、一部の急行が寺田駅に臨時停車することがあります。
■準急：富野荘駅 (B15) - 新田辺駅 (B16)
* ■普通：富野荘駅 (B15) - 新田辺駅 (B16) - 興戸駅 (B17)
かつて、1974年まで富野荘駅と当駅の間に臨時駅の木津川駅が存在しました。
※駅番号は括弧内に示しています。
京田辺市の中心部に位置し、市の代表駅としての役割を担っています。駅長が配置されており、列車を収容する車庫も併設されています。当駅は京都方面からの列車にとって重要な折り返し拠点であり、終日多くの列車がここで折り返しています。特に京都市営地下鉄烏丸線から直通する普通列車は、一部駅のホーム有効長の関係から、全て当駅で折り返し運転を行っています。また、準急列車も当駅が終点となります。
地域の発展に伴い、駅周辺の様相は変化してきました。古くから市の中心地は駅の西側に位置していましたが、1960年代以降は駅の東側で住宅や団地の開発が進み、個人商店やスーパーマーケット、医療施設などが増加しました（現在のキララ商店街周辺）。駅舎が橋上化された後は、新田辺駅の西側（JR京田辺駅の東側に相当）でも大規模な開発が進み、駅西側のロータリーには「一休さん」の像が複数設置されています。また、近隣の興戸駅や三山木駅と同様に、同志社大学や同志社女子大学の学生が多く下宿する地域でもあります。
歴史
新田辺駅は、1928年（昭和3年）11月3日に奈良電気鉄道の桃山御陵前駅と西大寺駅（現在の大和西大寺駅）間が開通した際に開業しました。その後、1963年（昭和38年）10月1日には会社の合併により近畿日本鉄道の京都線の駅となりました。駅舎の橋上化工事は1986年（昭和61年）7月に始まり、1988年（昭和63年）10月9日には新しい橋上駅舎の使用が開始され、同時にバスターミナルも供用開始されました。バリアフリー対応として、1997年（平成9年）12月5日にはコンコースとホームを結ぶエレベーターが、2010年（平成22年）2月18日には東口のエレベーターがそれぞれ供用を開始しています。特にホームエレベーターは、国内の鉄道駅では初めての試みとして、上階と下階で出入口が直角に配置された形式が採用されました。近年では、2023年（令和5年）1月より改札口が無人化され、特別な用務がある場合はインターホンを通じてオペレーターが対応する方式に変更されています。橋上駅舎化以前は、駅の西側に駅本屋があり、構内踏切でホームに連絡する形態でしたが、後に東側の発展に伴い改札口が増設されていました。
駅構造・のりば
駅構造は島式ホーム2面4線を有する地上駅で、その上部に橋上駅舎が設けられています。ホームの有効長は6両編成に対応しています。改札口は一箇所のみ設置されており、駅の東西に出入口があります。西側の出入口には駅ビルが併設されています。
のりばは以下の通り配置されています。
1番線：主に大和西大寺・奈良方面行き
2番線：主に大和西大寺・奈良方面行き
3番線：主に京都・国際会館方面行き
4番線：主に京都・国際会館方面行き
内側の2線（2番線と3番線）が列車の主要な走行に使用される主本線、外側の2線（1番線と4番線）が特急・急行などの通過待ちや停車に使用される待避線となっています。1番線は駅の南側にある市道（かつての国道307号）の踏切を越えた先にある引き上げ線に繋がっており、折り返し列車はこの引き上げ線を経由して上り線に入線するか、直接隣接する新田辺車庫へ入庫して折り返す運用があります。新田辺車庫へは全ホームから出入庫が可能ですが、配線の関係上、多くの留置線へ入庫するには駅構内で一度スイッチバックを行う必要があります。
駅設備・営業面
PiTaPaやICOCAなどの交通系ICカードに対応した自動改札機および自動精算機が設置されており、自動精算機では回数券カードやICカードのチャージも可能です。特急券は専用の自動券売機で購入でき、一部時間帯を除いて駅窓口でも購入が可能です。定期券は黒色の自動券売機で購入できるほか、窓口でのサポートも提供されています。駅構内には近鉄リテーリングが運営するファミリーマート（改札外の橋上店と同駅前店）が設置されており、有人売店設置駅に指定されています。
ダイヤ面
当駅には特急を除く全ての一般列車が停車します。前述の通り、京都線における重要な折り返し拠点です。ラッシュ時に京都駅から運行される準急列車や、終日設定されている京都市営地下鉄烏丸線国際会館駅へ直通する普通列車（ごく一部を除く）は、当駅が運転区間の南限となっています。かつては一部列車で車両の連結・解放作業が行われていましたが、2022年12月17日のダイヤ変更により大部分の普通列車が当駅での折り返し運転に切り替わり、この作業は解消されました。これにより、一時的に当駅での乗り換えが必須となるケースが増えましたが、2024年3月16日のダイヤ変更では、多くの普通列車が4両編成での京都線内通し運転に戻されています。なお、平日朝には当駅始発の近鉄宮津行き普通列車が定期的に設定されています。
日中の時間帯には、急行列車が1時間あたり4本、京都方面への普通列車が6本（うち2本は地下鉄烏丸線へ直通）、大和西大寺方面への普通列車が3本停車します。急行列車はかつて、1977年1月17日以前は大和西大寺駅との間ノンストップでしたが、以降高の原駅（1977年1月18日より）、新祝園駅（2000年3月15日より）にも停車するようになりました。
利用状況
2023年11月7日の調査に基づく1日の平均乗降人員は21,495人です。これは近鉄京都線の途中駅としては、近鉄丹波橋駅、高の原駅、大久保駅に次いで4番目に多い利用者数です。当駅は松井山手地区や八幡市、枚方市東部など周辺地域との連絡地点ともなっており、特に朝夕の通勤・通学時間帯には比較的混雑が見られます。
駅周辺
駅の東西で異なる特徴を持つ地域が広がっています。
東側：駅東側には「キララ商店街」と呼ばれる商店街があり、事務用椅子を使った耐久レース「いす-1GP」発祥の地として知られています。その他、京都田辺河原郵便局や京都地方法務局京田辺出張所、京都府立田辺高等学校、京都インターナショナルユニバーシティなどがあります。駅の北東にある市営駐輪場ではレンタサイクルの利用も可能です。周辺には木津川が流れ、京都府道801号京都八幡木津自転車道線が通っています。
西側：駅の西側には、JR西日本学研都市線の京田辺駅があり、徒歩約5分で乗り換えが可能です。京田辺駅の近くにはアル・プラザ京田辺や京田辺市立中央図書館（かつての町役場跡地）、新田辺郵便局、京都田辺公共職業安定所、田辺中央病院などが立地しています。また、近鉄西大寺検車区新田辺車庫や新田辺列車区もこの方面にあります。主要道路として京都府道22号八幡木津線や山手幹線が通じています。少し離れた場所には、酬恩庵（一休寺）や甘南備山、枚方市東部公園などがあります。
バス路線
駅前からは、京阪バス、京都京阪バス、奈良交通の3社による路線バスが運行されています。京阪バスと京都京阪バスは「近鉄新田辺」、奈良交通は「新田辺駅」と、停留所名が異なります。
隣の駅
近畿日本鉄道 京都線における当駅の隣の駅は以下の通りです。
■急行：大久保駅 (B12) - 新田辺駅 (B16) - 新祝園駅 (B21)
ただし、京都発近鉄宮津行きの急行列車は、当駅の次が興戸駅 (B17) となります。
文化パルク城陽でのイベント開催時には、一部の急行が寺田駅に臨時停車することがあります。
■準急：富野荘駅 (B15) - 新田辺駅 (B16)
* ■普通：富野荘駅 (B15) - 新田辺駅 (B16) - 興戸駅 (B17)
かつて、1974年まで富野荘駅と当駅の間に臨時駅の木津川駅が存在しました。
※駅番号は括弧内に示しています。
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