新美育文

新美育文（にいみ いくふみ）氏について

新美育文氏は、1948年生まれの日本の法学者であり、民事法を専門としています。弁護士としても活動し、その知識と経験は多岐にわたります。明治大学の名誉教授であり、長年にわたり教育と研究に尽力されました。

生い立ちと学歴

新美氏は愛知県半田市で生まれ、愛知県立半田高等学校を経て、名古屋大学法学部に進学しました。1973年には名古屋大学大学院法学研究科修士課程を修了し、法学修士の学位を取得しています。

明治大学での活動

1986年より明治大学法学部助教授として教鞭を執り始め、1987年には同教授に就任しました。明治大学では、法学部の教務主任も務めるなど、教育現場の中核として活躍しました。2019年に定年退職し、現在は明治大学名誉教授の称号を有しています。

社会的活動

新美氏は、法学者としての活動に加え、数多くの公職を歴任しています。2014年には安心ネットづくり促進協議会の会長に就任し、インターネットの安全な利用を推進する活動を主導しました。また、環境省中央環境審議会では会長代理を務め、環境政策にも貢献しました。

弁護士としても、交通事故紛争処理センター理事長、クレジット・カウンセリング協会会長、モバイルコンテンツ審査・運用監視機構理事など、様々な分野でその専門知識を活かしています。さらに、法務省司法試験考査委員、通商産業省産業構造審議会委員、経済企画庁国民生活審議会委員なども務め、政策決定にも深く関わってきました。

環境問題への取り組み

環境問題にも積極的に関わり、環境省中央環境審議会動物愛護部会長として、動物の愛護及び管理に関する法律の改正に尽力しました。2017年には、環境省中央環境審議会会長代理に就任し、環境政策の推進に貢献しています。

その他の活動

2020年には一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構顧問に、2021年には公益財団法人日本環境協会理事長に就任し、より良い社会環境づくりに貢献しています。

著作活動

新美氏は、研究活動にも熱心で、多数の著書を執筆しています。

『脳死・臓器移植と人権』（加藤一郎, 竹内一夫, 太田和夫と共著）有斐閣 1991年
『生命倫理と法 : 医療と自己決定権製造物責任立法の動き』明治大学法学部資料センター 1992年
『民法 : 分析と展開 ２』（山田卓生, 野村豊弘, 円谷峻, 鎌田薫, 岡孝, 池田真朗と共著） 弘文堂 2005年
『解説関連でみる民法 : 応用がもっときくようになる』（椿寿夫と共編著）日本評論社 2007年
『民法改正を考える』（椿寿夫, 平野裕之, 河野玄逸と共編）日本評論社 2008年
『環境法大系』（松村弓彦, 大塚直と共編）商事法務 2012年

また、翻訳書としてローレン・B・レベトン著『ＨＩＶと血液供給』（監訳）日本評論社 1998年があります。

関連事項

新美氏は、明治大学法学部大量留年事件に関連する人物としても知られています。

新美育文氏は、法学研究者、教育者、弁護士、そして社会活動家として、多方面でその才能を発揮し、日本の社会に大きく貢献している人物です。

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