日本とボツワナの関係

日本とボツワナの関係

日本とボツワナの関係は、両国が共有する民主主義、法の支配、人権尊重といった普遍的な価値観を基盤として、非常に良好な二国間関係を築いています。1966年9月の国交樹立以来、両国関係は一度も途絶えることなく、現在に至っています。

両国の比較

ボツワナは、1966年にイギリスの保護領から独立して以来、複数政党制を維持する民主主義国家であり、穏健な親欧米外交を基本としています。日本もまた、同様に親米の民主主義国家であり、両国間には特筆すべき係争事案も存在しないため、長年にわたり安定した友好関係が続いています。

略史

1966年9月30日：ベチュアナランド保護領がボツワナ共和国として独立。日本は直ちに独立を承認し、国交を樹立。独立式典には、宮崎章特派大使が参列しました。
1989年2月24日：昭和天皇の大喪の礼に、ボツワナからチエペ外務大臣とレセテディ儀典担当官が参列。
1990年：明仁天皇の即位の礼に、マシーレ大統領夫妻とチエペ外務大臣が参列しました。
1997年6月～2008年6月：駐南アフリカ大使が駐ボツワナ大使を兼轄。1997年8月には、東京に駐日ボツワナ大使館が開設。1999年4月には、テバペ初代駐日特命全権大使が着任しました。
2008年1月：ボツワナの首都ハボローネに駐ボツワナ日本国大使館が開設。同年6月には、松山良一氏が初代駐ボツワナ特命全権大使として着任しました。
2011年3月24日：東日本大震災発生を受け、ボツワナ政府から100万プラ（約1200万円）の義援金が寄付され、イアン・カーマ大統領から菅直人内閣総理大臣へのお見舞い書簡が送られました。
2016年8月3日：「日・ボツワナ外交関係樹立50周年記念レセプション」がハボローネで開催され、両国関係者や在留邦人など200名以上が参加しました。

経済関係

ボツワナでは、1967年のダイヤモンド鉱山発見以来、ダイヤモンドが主要産業となっています。日本の建設機械メーカーであるコマツは、ボツワナの鉱山開発に不可欠な鉱山機械を提供しています。コマツは、南アフリカのイサンドにアフリカ統括本部を置き、ボツワナ国内の4つの拠点を通じて事業を展開しています。

また、2013年2月26日には、ボツワナが地上デジタルテレビ放送方式として日本方式（ISDB-T方式）を採用することを正式に発表し、アフリカ初の採用国となりました。

要人往来

日本からは、1994年1月に東祥三外務政務次官が、2007年11月には甘利明経済産業大臣がボツワナを訪問しました。2009年3月には、福田康夫前内閣総理大臣、中曽根弘文外務大臣、御法川信英外務大臣政務官がTICAD閣僚級フォローアップ会合に参加するためボツワナを訪問しました。これは、日本の首相経験者と現役の外相がボツワナを訪問した初の例となります。

ボツワナからは、マシーレ大統領が在職中に3回、辞任後に1回、イアン・カーマ大統領が在職中に2回、副大統領時代に1回訪日しています。また、チエペ外務大臣は、昭和天皇の大喪の礼や明仁天皇の即位の礼を含め、合計8回ほど日本を公式訪問しています。

外交使節

駐ボツワナ日本大使
駐日ボツワナ大使
（臨時代理大使）モトファーリー・コーリー・ジェームス・マッスィースィー（1997～1999年）
オテン・ジェナモ・テバペ（1999～2005年）
オスカー・ナレディ・モツワハエ（2005～2010年）
（臨時代理大使）タボカ・マタラバピリ（2010年）
プラエンテ・トゥメディソ・ケノシ（2010～2012年）
（臨時代理大使）プレ・ンポツウエ（2012年）
ジェイコブ・ディッキー・ンカテ（2012～2016年）
（臨時代理大使）セジョ・モンツォ（2016～2017年）
ンコロイ・ンコロイ（2017～2021年）
（臨時代理大使）ペメロ・テレケロ（2021年）
ホツィレエネ・モラケ少将（2021年～）

関連項目

在ボツワナ日本国大使館
駐日ボツワナ大使館
日本の国際関係
ボツワナの国際関係

外部リンク

在日ボツワナ大使館
在日ボツワナ大使館（英語）
在ボツワナ日本国大使館
在ボツワナ日本国大使館（英語）
* ボツワナ粗描 ～日本ボツワナ国交樹立50周年を経て～ - 尾西雅博元ボツワナ大使による概説（2017年10月2日）

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