日本とボリビアの関係

日本とボリビアの関係

日本とボリビアの外交関係は、1914年4月13日に通商条約が締結されたことにより始まりました。しかし、第二次世界大戦中にボリビアが連合国側として参戦したため、一時的に外交関係は中断されました。その後、1952年12月20日に外交関係が再開され、現在に至るまで両国は良好な友好関係を築いています。

歴史

第二次世界大戦まで

日本とボリビアのつながりは、1899年にペルーへ渡った日本人移民の一部が、ボリビアのラパス県サンアントニオに移住したことに始まります。彼らは主にゴム採取やゴム工場で働き、1900年代以降のゴムブームに引かれ、多くのアマゾン川上流地域へと移住しました。1918年には、ボリビア国内の日本人移民は800人を超え、その大半がベニ県のリベラルタ周辺に居住していました。

しかし、第一次世界大戦終結後、東南アジアでのゴム栽培が盛んになった影響でゴムブームは終焉を迎えました。そのため、リベラルタに集まっていた日本人は、ラパスやトリニダードなどの都市に移住したり、ボリビアを離れる者もいました。1923年には、ボリビア在住の日本人は250人程度にまで減少しました。残った日本人は、現地の人々と結婚して商業活動に従事する傍ら、各地に日本人会を設立しました。1932年から1935年にかけて発生したチャコ戦争時には、積極的に政府に献金するなど、ボリビア社会での地歩を固めることに貢献しました。

1941年に太平洋戦争が勃発すると、ボリビアはアメリカの圧力により翌年4月6日に日本に宣戦布告し、外交関係は再び途絶えました。当時、アメリカの同盟国であったボリビアは、ラパスに定住していた日本人29名をアメリカ国内に連行しましたが、国内では積極的な反日政策は行われなかったため、日系住民の生活に大きな影響はなかったとされています。

第二次世界大戦後

1952年12月20日、日本とボリビアは外交関係を再開し、1956年には移住協定を締結しました。当時、ボリビアでは社会・経済改革が進められており、東部のサンタクルス地方で農地改革が実施され、集団移住者には無償で土地が分譲されました。この動きを受けて、日本各地から農業移民として多くの人々がボリビアに渡り、オキナワ移住地とサンフアン移住地という二つの集団移住地が建設されました。移民者たちは熱帯雨林を切り開き、農地開拓という困難を乗り越え、現在のボリビア日系人コミュニティの基礎を築きました。1970年代の実質的な移民終了までに、ボリビアへ移住した日本人は総数で約6,600人とされています。

2014年には、外交関係樹立100周年を記念して、記念式典や多くの文化事業が実施されました。また、2019年には、日本人ボリビア移住120周年を迎えました。
近年では、多くのボリビア人が日本で生活しており、6000人を超える在日ボリビア人が存在しています。

二国間関係

日本とボリビアは、移住協定(1956年)、青年海外協力隊派遣取極(1977年)、技術協力協定(1978年)、外交・公用査証免除措置(2019年)を締結しています。両国間の強固な人的絆（日系ボリビア人と在日ボリビア人の存在）を基盤として、日本はボリビアの社会経済開発に貢献する様々な協力を行っています。

経済

日本はボリビアの経済発展のために、様々な支援を行っています。具体的な内容については、公式発表などをご確認ください。

公式訪問

日本の皇族、および首相によるボリビア訪問

清子内親王 (1995, 1999)
常陸宮同妃夫妻 (2009)
眞子内親王 (2019)

ボリビアの大統領による日本訪問

ハイメ・パス・サモラ大統領 (1990, 1991)
サンチェス・デ・ロサダ大統領 (1996)
カルロス・メサ・ヒスベルト大統領 (2005)
エボ・モラレス大統領 (2007, 2010)

外交使節

駐ボリビア日本大使・公使

（詳細は、大使館の公式ウェブサイト等をご確認ください。）

駐日ボリビア大使・公使

アルマンド・ヨシダ・バーカ（日系二世、1972年～）
アーノルド・オフマン＝バング・ソレト（1989年以前～1989年）
ゴンサロ・モンテネグロ・イリゴージェン（1990～1993年）
？？？？（1994～1997年）
エウドーロ・ガリンド・アンセ（1997～2002年）
（臨時代理大使）パトリシア・イネス・サンヒーネス・アルバレス（2002～2004年）
ホアキン・ラファエル・ダブドゥブ・アルバレス（2004～2006年）
（臨時代理大使）アナ・マリーア・パチェコ・メルカード（2006～2007年）
マサカツ・ハイメ・アシミネ・オオシロ（日系二世、2007～2009年）
（臨時代理大使）カルロス・ミグヤン・ヒロンダ・テジェス（2009～2011年）
ルイス・マサハル・ヒガ・トミタ（日系二世、2011～2013年）
（臨時代理大使）カルロス・ミグヤン・ヒロンダ・テジェス（2013～2014年）
エリック・ミッチェル・サアベドラ・メンディサバル（2014～2016年）
（臨時代理大使）ヒメナ・テレサ・ナシフ・ロアイサ（2016年）
（臨時代理大使）アンヘラ・カリン・アイリョン・キスベルト（2016～2019年）
（臨時代理大使）ホセ・ジャスマニー・バスケス・アルネス（2019～2020年）
（臨時代理大使）イサベル・ダレンツ・クルトレラ・コンセヘラ（2020～2021年）
（臨時代理大使）ナターリア・フェルナンダ・サラサール・バルデラマ（2021年～）

関連項目

在ボリビア日本国大使館
在サンタクルス領事事務所
駐日ボリビア大使館
日系ボリビア人
在日ボリビア人

外部リンク

在ボリビア日本国大使館
在サンタクルス領事事務所案内, 同 (スペイン語)
* 駐日ボリビア大使館 領事部 (スペイン語)

もう一度検索